現在、映画『ミッション:インポッシブル』最新作の撮影を行なっている俳優のトム・クルーズが現場のスタッフに対してガチギレ。普段は温厚なトムを怒らせたスタッフの行動とは。(フロントロウ編集部)

トム・クルーズが撮影現場で怒鳴り散らす音声が流出

 映画『ミッション:インポッシブル』シリーズの第7弾&第8弾を撮影中のトム・クルーズが、現場のスタッフに対して声を荒げる様子を収めた音声データが英The Sunによって公開された。

 時折、Fワードと言われる放送禁止用語を口にしたり、「クビだ」と言い放ったり、話の内容がわからなくてもその強い口調からトムが激怒していることだけはわかる。でも、一体何がトムをここまで怒らせたのか?

 The Sunによると、原因はモニターを確認していた2名のスタッフが、2メートル以上の対人距離を呼びかけるソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を守っていなかったからだという。『ミッション:インポッシブル』の最新作は、本来のスケジュールでは2月に撮影が行われる予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で中断せざるを得なくなり、6月にやっと再始動。すでに撮影スケジュールに大幅な遅れが生じているうえに、キャストやスタッフのなかに1人でも感染者が出たら再び撮影をストップしなければならないことから、トムは偶然目にしたスタッフの軽率な行動を無視することはできなかったのだろう。

 以下、感染対策を怠ったスタッフに対してトムが放った言葉の全訳。 

 「俺たちは手本にならなきゃいけない!俺たちのおかげで、みんなハリウッドに戻って映画を作れるようになった。それは、彼らが俺たちのやっていることを信じているからだ。俺は夜にすべての映画スタジオ、保険会社、プロデューサーと電話で話してるが、みんな俺たちのことを注視していて、俺たちを手本に映画を作ろうとしている。

 俺たちが何千もの雇用を生み出してることをわかってるのか?(あのようなことは)もう二度と見たくない!二度とだ!!言われた通りにできなければ、お前はクビだ!ここにいるクルーの誰かがまた同じことをしてるのを目撃したら、お前はここからいなくなると思え!以上!お前も、お前も、そこのお前も二度とあんなことはするなよ!以上!!

 謝っても無駄だ。この業界が活動を停止しているせいで、仕事も家も失った人たちに同じことを言ってみろ。謝ったところで、彼らが食事にありつけるわけでも、大学の学費を払えるようになるわけでもない。俺は毎晩そんなことばかり考えてる。それがこの業界の未来だ!悪いが謝罪されたところで俺の気は変わらない。伝えたいことは伝えた。今はそれを行動で示してほしい。やらなければ、ここを去ることになる。俺たちはこの映画の制作を絶対に中断したりしない!わかったか?もう一度同じことをしたらお前たちはクビだ!

 (ここでの約束を破ったら)お前は彼と彼の仕事を犠牲にすることになる。俺の言っていることがわかるか?俺が何を求めているのかわかるか?俺はお前たちの理性を信じている。けれどもしお前たちが理性的ではなく、俺がお前たちの行動に納得できなければ、クビだ。以上。以上だ。俺はお前たちのことを信頼してるんだ。(お前たちに言いたいことは)それだけだ」

画像: トム・クルーズが撮影現場で怒鳴り散らす音声が流出

 音声を聞いた人たちから「あんなに怒らなくても…」という声がある一方で、感染拡大防止の観点からいっても“ルールを守れ”というトムの主張は間違っていないことから、トムの言動を称賛する声が大多数を占めている。また、まるで映画のワンシーンのような熱の込もったスピーチに、映画『バリー・シール/アメリカをはめた男』でトムが演じたバリー・シールを思い出した人も多かったようで、「バリーが喋ってるようにしか聞こえない(笑)」などといったツッコミもあった。

 ちなみに、英Daily Mailによると、先ほどの音声が流出した直後にトムが再びスタッフに対して声を荒げる場面があったそうで、トムの厳しすぎる監視に耐えられなくなったスタッフ5名が“職を辞した”と同メディアは伝えている。(フロントロウ編集部)

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