『怪盗グルー』シリーズや『ミニオンズ』シリーズでは、ある1人がほとんどのミニオンを演じてるって知ってた?(フロントロウ編集部)

ミニオンズの声の主は声優ではない

 オーバーオールとゴーグルを身につけ、いつもわちゃわちゃしている黄色い生き物ミニオン。その可愛さからグッズも人気で、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)には「ミニオン・パーク」というエリアもある。

 そんなミニオンは、これまでに映画『怪盗グルー』シリーズや、『ミニオンズ』シリーズに登場してきており、人間界でも大活躍。とはいえ、人間には分からない言葉で意思疎通することが多いミニオンズの声って、誰が演じているの?

 じつは、ほとんどのミニオンの声はたった1人が演じていて、その人はプロの声優ではない…。その声の主は、『怪盗グルー』シリーズや『ミニオンズ』を手掛けたピエール・コフィン監督!

画像: ミニオンズの声の主は声優ではない

ピエール・コフィン監督の役作り

 監督は、スチュワート、ケビン、トムといったキャラクターはもちろんのこと、『ミニオンズ』では、なんと899のミニオンの声を担当! もちろん全員に長セリフがあるわけではないけれど、人間に理解できない言葉を話しまくるのはレベルの高い演技力。英Entertainment Focusのインタビューで、その役作りについてこう話している。

 「2作目である『怪盗グルーのミニオン危機一発』では、ミニオンズがよりメインになり、ミニオンズをもう少し理解できるものにしなくてはいけなかった。そこで私は(声に)要素を足し始めて、その多くは…、私がランチに食べていたものからインスピレーションを得ているんだ!例えばバナナ!そしてそれが言語になっていった。1作目から私たちが学んだことは、言葉はそこまで重要ではないということ。それよりも、ミニオンズがどう話すかや、言語の流れや音(が重要)だね」

 そんな監督は、フランス人外交官の父とインドネシア人作家の母の元に生まれ、幼少期はアジアで過ごしたことも。日本やカンボジアにも住んでいたことがある監督の経験は、ミニオンズの言葉にも影響を与えたよう。

画像: ピエール・コフィン監督の役作り

 「だから3作目では、これが良い点なんだけど、ミニオンズは長いこと存在していて、世界中の主人たちに仕えてきたというコンセプトからできている。つまりそれは、ミニオンズの言語にはイタリア語、スペイン語、韓国語、日本語などの世界中の言語が含まれているということに筋が通る。だからミニオンズが言いあっていたり、ジョークを言っている時には、キャラクターの感情を話したり伝えたりするために適切な言葉を見つけなくてはならなかった。だからこれは言葉というよりは、パフォーマンスの話なんだよ」

 ミニオンズが画面を駆け回る『怪盗グルーのミニオン危機一発』は、2020年12月18日の金曜ロードショーで見ることができる。(フロントロウ編集部)

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