Photo:ニュースコム、©️WARNER BROS PICTURES / GORDON, MELINDA SUE
2020年9月に日本公開となったクリストファー・ノーラン監督の映画『TENET テネット』には、ノーラン監督が2000年に制作した映画『メメント』のアイデアが使われていることがわかった。(フロントロウ 編集部)

早くもデジタル配信が開始となった『TENET テネット』

 映画『TENET テネット』は、2020年9月に日本公開となったSF映画。12月16日には、早くもデジタル版の配信が開始となった。

 映画『ダークナイト トリロジー』や『インセプション』で知られるクリストファー・ノーランが監督を務めた本作は、新型コロナウイルスによるパンデミックが始まって以来、最高のオープニング成績を収めた。

 名も無き男を主人公に繰り広げられる本作は、「時間の逆行」をテーマにした複雑怪奇なストーリー。「テネット」とは、「時間から脱出し、未来の第三次世界大戦を防ぐ」ための作戦名である。

 主演を務めるのは、映画『ブラック・クランズマン』のジョン・デヴィッド・ワシントン。その他、ロバート・パティンソン、ケネス・ブラナー、マイケル・ケインなど、豪華キャストが参加している。 

 そんな本作で最も素晴らしいシーンの一つには、ノーラン監督が2000年に制作した映画『メメント』の要素が入っていることが明らかになった。 

クリストファー・ノーラン監督が20年前から持っていたイメージ

 ノーラン監督は米Complexとのインタビューで、『TENET テネット』と『メメント』との関係性を告白。「弾丸が壁から吸い出されて銃身の中に入っていく。そのイメージは『メメント』で持っていたもので、構造を示すためのイメージとなりました。しかし私は、登場人物がその物理的な現実と向き合わなければならない映画を作りたいという野望をずっと持っていました。いろいろな意味で、アイデアというのはパッと浮かんでくるものなので、それを実現させるのは難しいかったため、それ以外のことをやっていました」とコメントした。

画像: ©︎I REMEMBER PRODUCTIONS

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 つまり、「弾丸が壁から吸い出されて銃身の中に入っていく」という素晴らしいシーンの構想はすでに『メメント』の頃からあったということ。確かに、『メメント』の序盤のシーンでは、床に転がった弾が銃に戻っていくというシーンがある。つまりノーラン監督は、20年もの間このシーンへのイメージを持ち続け、やっと実現したということ。

 さらにノーラン監督は、『TENET テネット』について、「表面的には、僕がこれまで(制作した映画)で試したことのあるさまざまなバージョンのアクションや、特定の撮影方法が取られている。過去にやったことをベースにしているんです」と、本作がこれまでの集大成であることがうかがえる秘話も明かした。

画像: クリストファー・ノーラン監督が20年前から持っていたイメージ

 映画『TENET テネット』は、12月16日より先行デジタル配信開始。また、DVD &ブルーレイは2021年1月8日に発売となる。(フロントロウ 編集部) 

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