映画『ワイルド・スピード』シリーズのドミニク役で知られ、今年9月にDJのカイゴとのコラボ曲「Feel Like I Do」でシンガーとしてデビューを果たしたヴィン・ディーゼルが、今は亡き俳優のポール・ウォーカーが自身のシンガーデビューを後押ししてくれたという秘話を明かした。(フロントロウ編集部)

シンガーデビューしたヴィン・ディーゼル

 大ヒットカーアクション映画シリーズ『ワイルド・スピード』(以下『ワイスピ』)の主人公ドムことドミニク・トレットを演じる俳優のヴィン・ディーゼルが今年9月、DJ/プロデューサーのカイゴとのコラボ曲「Feel Like I Do」でシンガーとしてデビューした。

 ヴィンはシンガーとしてデビューする以前から、SNSで歌声を披露するなどしており、ファンの間ではシンガーとしてのヴィンの才能はよく知られていた。

 ヴィンは念願だったシンガーとしてデビューするにあたり、「Feel Like I Do」のリリースに際して、「長い間、みんなに音楽をリリースすると約束してきたよな…みんなに励まされて、安全地帯から踏み出す勇気が持てたよ。俺を信じてくれてありがとう。いつも通り、みんなに誇りに思ってもらえるといいんだけど」とコメントを寄せた。

シンガーとしての才能にセレブたちから称賛の声

 今年10月に米Peopleのインタビューに応じたヴィンは、本格的に歌手の道を視野に入れ始めた時のことについて振り返り、「子供の頃は劇場でミュージカルに出演していたし、80年代に入った頃からラップもやり始めたんだ」と、音楽には昔から関心があったとした上で、「だけど、本格的に歌をやり始めたのはソーシャル・メディアが登場してからだった」とヴィン。

画像: シンガーとしての才能にセレブたちから称賛の声

 「『Stay』を歌ったときに、ミッキーが『ヴィンのカバーがベストだ』みたいなことを言ってくれたのを覚えてる」と続けて語り、2012年にリリースされたリアーナとミッキー・エッコーのコラボ曲「Stay」のカバーを披露したところ、ミッキー本人から賛辞が寄せられたこともあったと振り返った。

 「『ソーシャルメディアであなたがファンのためにカラオケを歌ってきたのを10年以上観てきました。本当に歌を愛しているあなたのことをサポートします』っていうことを色々な人たちが言ってくれてね。ありがたかったよ」とヴィンは続けて語り、ソーシャルメディアで歌声を披露したことで、多くの人たちが応援してくれたと明かした。

 さらに、歌手としてのヴィンの才能を褒めてくれたのはミッキーだけでなく、ラッパーのクイーン・ラティファからも称賛されたといい、「娘のポーリーンが(2015年に)生まれる直前くらいの時に、ロサンゼルスでパーティーに出席した時があってね。アカデミー賞のパーティーだったか、そんな感じのパーティーで、僕はそこでフリースタイルを披露したんだ。そうしたら、クイーン・ラティファが僕とフリースタイルをしてくれたんだよ。彼女は大笑いしながら、こう言ってくれたんだ。『あなたのアルバムを全部買うわ』ってね。この世で、これ以上にクールなことはないんじゃないかって思ったよ。『本当に言ってる?』って感じだったね」と振り返っている。

ポール・ウォーカーが背中を押してくれた

 とはいえ、必ずしも全員がヴィンがシンガーとしての道を歩むことに賛成はしてくれなかったようで、「ハリウッドにいる多くの人たちから電話がきて、『歌うのはすごくリスキーだと思うよ』っていうことを言われたんだ」とヴィンは米Peopleに明かしている。

 「というのも、僕が歌うことはあまり知られていなかったし、シリーズ作品の登場人物を演じてきたわけだからね」と、周囲が反対してきた理由として、自身が『ワイルド・スピード』のドムという人気のキャラクターを長年演じてきたことをあげ、「そのキャラには合わないから、歌うのはやめたほうがいいんじゃないかっていう議論になったんだ」とヴィン。

 しかしながら、そうした反対の声があったなかでも、シンガーになるという夢を後押ししてくれた1人が、『ワイスピ』でブライアン・オコナーを演じた今は亡きポール・ウォーカーだったという。

画像: ポール・ウォーカーが背中を押してくれた

 「ロンドンでバブロに話した時のことを覚えているよ」と、ヴィンは親しみを込めてパブロと呼んでいるポールとの思い出を振り返っている。「みんなが、僕が歌うのを懸念しているっていうことを伝えたら、彼はこう言ってくれたんだ。『歌うことを止めないで。君は自分が特別なものを持っていることを知っているだろ』ってね」。

 同じインタビューのなかで、ヴィンはファンへの感謝の気持ちも語っており、「すべての(映像作品の)制作がストップして、僕は音楽への情熱を探求することになった」と、奇しくも新型コロナウイルスの感染拡大によってスケジュールに余裕ができたことでシンガーとしての活動を始めることができたとヴィン。

 「ファンのみんなが、僕や僕の芸術を理解してくれていることの証だよ」と歌手としてデビューできたのはファンのおかげだとした上で、「どれだけ感謝しているか、言葉では言い表せない。世界で最高のファンがいるような気分さ」と感謝を述べた。(フロントロウ編集部)

 

 

 

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