マクドナルドのゴミ箱の中に「監視カメラ」が設置されてるって知ってた?その理由を調べてみると予想と全然違った。(フロントロウ編集部)

マクドナルドのゴミ箱に隠されたヒミツ

 アメリカ国内にあるマクドナルドの複数の店舗で、ゴミ箱の中に監視カメラが設置されていることをご存じだろうか? 店の中ならまだしも、カメラが設置されているのは普段まったく人目につくことがないゴミ箱の中。恐らく、この話を聞いてほとんどの人が「一体なんのために?」と思ったことだろう。

画像1: マクドナルドのゴミ箱に隠されたヒミツ

 真っ先に盗撮を疑った人もいるかもしれないが、じつはマクドナルドのゴミ箱に設置された監視カメラは人々の想像をはるかに超える重要な役割を担っている。

 米CNNによると、この監視カメラはその企業でどのようにしてゴミが生まれているのかを確認したり、どういったリサイクルが行われているのか、もしくは行われていないのかをチェックしたりすために設置されているのだそう。こうして集まったデータをもとに改善すべき点を見つけ、コストや環境への影響を管理するのに役立つ情報を提供するのが、このカメラの役目なんだとか。

画像2: マクドナルドのゴミ箱に隠されたヒミツ

 監視カメラといっても、つねに監視しているわけではなく、1日に複数回、ゴミ箱の中の写真を撮影し、さらにゴミ収集車に中身を回収される際にも写真を撮ることで、ゴミ箱の中身を把握することができるという。通常の廃棄物用のゴミ箱の中にリサイクル可能なものが含まれている時は知らせてくれる機能もあり、このカメラを活用することで廃棄物を最大で80%削減できるとのこと。

 ちなみに、この監視カメラは廃棄物の削減を目的としたセンサーを開発したCompology社によって提供されたもので、同社はマクドナルドのほかに米大手百貨店のNordstrom(ノードストローム)のゴミ箱にも同様のカメラを設置しているほか、同じ手法で市民のゴミの調査なども行なっている。

 Compologyによると、この取り組みは「リサイクルをしている人や企業は少ない」ことを前提に行なっているものだといい、ダンボールなどのリサイクル可能なものが他のがらくたによって汚染されないようにして、ゴミが無駄にならないようにすることが最終的な目的なのだそう。(フロントロウ編集部)

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