『ジュマンジ』の撮影現場で残業問題が? しかしその時、ロビン・ウィリアムズが…!(フロントロウ編集部)

1995年の名作『ジュマンジ』

 コメディアンで俳優の故ロビン・ウィリアムズは、その演技力でコメディ作品からシリアスなヒューマンドラマにまで数多くの映画に出演し、高い評価を得てきた。そんな彼の代表作といえば、ディズニー映画『アラジン』や『グッドモーニング, ベトナム』、『今を生きる』などがあるけれど、1995年に公開された『ジュマンジ』も、今でも多くの子どもたちを楽しませている。

 2017年の『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』と2019年の『ジュマンジ/ネクスト・レベル』に繋がることとなった『ジュマンジ』は、ボードゲームのなかの展開が現実に起こるというストーリーで、洪水が起こったり動物が出現したりと、サバイバルな映像が盛りだくさん。

 当時最先端だったCG技術やロボットと、ミニチュアなどを駆使して撮影されたのだけれど、この撮影は俳優たちにとっては負担のあるものだったという。

画像: ⓒCOLUMBIA TRI STAR / Album/Newscom

ⓒCOLUMBIA TRI STAR / Album/Newscom

『ジュマンジ』子役に残業の提案…

 キルスティン・ダンストが演じたボードゲームの3番目のプレーヤーであるジュディ・シェパードの弟であるピーター・シェパードを演じ、当時まだ幼かったブラッドリー・ピアースによると、モンスーンのシーンではウェットスーツを着て雨水タンクに入り、それが1日に8時間にも及んだそう。

 「(その撮影は)消耗するよね」と振り返るブラッドリーだけれど、当時まだ子供だった彼とキルスティンは、1日に働ける時間は法的に制限されている。しかしそのシーンの撮影は予定よりも長引いていたそうで、子役たちの親にプロデューサーが、撮影を終わらせるためにもう少し長く参加できないかと提案したという。

画像: 『ジュマンジ』子役に残業の提案…

 ブラッドリーによると、その日のうちに終わらせられれば約1,100万円程度がセーブできるような巨大な作品の撮影現場において、そういった提案はそこまで珍しいことではなかったという。しかしここで、ロビンが行動を起こした。

 「ロビンはその話を聞いて、監督やプロデューサーを端に呼んで、『ノー。僕たちは残業は一切しないぞ。君たちはみんなを今すぐプールから出すんだ。そして僕たちは来週また戻ってくる』って言ったんだ」

 子役のことだけでなく、スタッフを含めた全体のことを気にかけ、主演俳優としてみんなを守る行動に出たロビン。ブラッドリーはロビンとの温かな思い出を、「どれだけのお金がかかるかを考えたら、他の人では彼がしたみたいには声をあげられなかった。彼は温かく寛大で優しいうえに、みんなを非常に守ってくれるタイプだった。彼はみんなに、『今日はもう終わりだ。家に帰る時間だよ』って言っていたよ」と振り返った。(フロントロウ編集部)

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