新型コロナウイルスの発生によって、かつてないほどに奇妙な1年となった2020年だったけれど、静かに月日は進み、今年もクリスマスの季節がやってきた。今年は気分がなかなか上がらない日もあったかもしれないけれど、クリスマスという祝祭はそれでもやってきてくれるし、アーティストたちはクリスマスソングをリリースしてくれた。この記事では、2020年にリリースされたクリスマスソングのなかから、フロントロウ編集部がおすすめする7曲をご紹介。(フロントロウ編集部)

マライア・キャリー feat. アリアナ・グランデ & ジェニファー・ハドソン「Oh Santa!」

 音楽ファンに最も待ち望まれていたコラボレーションの1組と言っても過言ではないかもしれない。マライア・キャリーは今年、2010年にリリースしたクリスマスアルバム『Merry Christmas II You』に収録された「Oh Santa!」をリメイクするために、ジェニファー・ハドソンと、自身への憧れを公言してきたアリアナ・グランデという、マライアに匹敵する歌唱力を持つ実力派のシンガー2人をゲストに迎えた。

ショーン・メンデス & カミラ・カベロ「The Christmas Song」

 1944年にメル・トーメとボブ・ウェルズによって作詞作曲されたクリスマスを代表する名曲の1つである「The Christmas Song」を、今や誰もが知るショービズ界有数のおしどりカップルの1組となったショーン・メンデスとカミラ・カベロの2人がカバー。カミラの母親まで登場する、自宅で撮影されたホームビデオ風のミュージックビデオにも注目。

カーリー・レイ・ジェプセン「It’s Not Christmas Till Somebody Cries」

 「誰かが泣くまではクリスマスじゃない」。そう歌うカーリーは、魚を食べさせられそうになる「ヴィーガンのボーイフレンド」や、「政治の話をして場の雰囲気を悪くするおじさん」などが歌詞に登場する「It’s Not Christmas Till Somebody Cries」で、メチャクチャなクリスマスでも悪くないということを教えてくれる。この曲を聴けば、絶好調ではない人でも、そんなクリスマスもアリだってきっと思えるはず。

ジョナス・ブラザーズ「I Need You Christmas」

 ジョナス・ブラザーズは「クリスマスが必要なんだ」と歌う「I Need You Christmas」で、クリスマスを待ち焦がれていた人たちの気持ちを代弁してくれる。3人の幼少期の貴重な写真などが使われたリリックビデオは、クリスマスという特別な休暇を過ごせることの幸せを思い出させてくれ、あたたかい気持ちにさせてくれる。

リアム・ペイン & ディクシー・ダミリオ「Naughty List」

  ワン・ダイレクションのリアム・ペインはおよそ4,700万人のフォロワーを持つ人気TikTokerのディクシー・ダミリオをゲストに迎え、「ベイビー、君は僕のお気に入りのギフト/僕らは悪い子たちのリストに載ったんだ」とイタズラっぽく歌うクリスマスソング「Naughty List」をリリースした。リアムとディクシーはリモートで撮影されたミュージックビデオで、離れていても動画を使えば一緒にクリスマスパーティーを楽しめることを証明してくれた。

アリー・ブルック「Baby I'm Coming Home」

 新型コロナウイルスによって外出自粛を余儀なくされ、大切な人になかなか会えていない人の心には特に響く1曲かもしれない。フィフス・ハーモニーのアリー・ブルックは、「1月からずっと待っていたの/あなたの隣でお祝いするのをね/プレゼントはツリーの下にあるよ」と歌いながら、「ベイビー、私は家に帰るからね」と約束している。

エイバ・マックス「Christmas Without You」

 今年10月に「Christmas Without You」をリリースしたエイバ・マックスは、最も早くクリスマスソングというプレゼントをファンに届けてくれたアーティストの1人。エイバはクリスマスを大切な人と過ごせるように願いながら、「何事もなく家に帰ってきてくれたらと思う/だって、あなたがいないならクリスマスじゃないもの」と切ない恋心を歌っている。

 ここで紹介した7曲以外にも、ペンタトニックスやサム・スミス、メーガン・トレイナー、アレッシア・カーラなど2020年の今年も多くのアーティストがクリスマスソングをリリースしているので、ぜひ今年のお気に入りを探してみて。(フロントロウ編集部)

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