2017年に複数のセクハラや性的暴行を告発されて以来、表舞台から姿を消した俳優のケヴィン・スペイシーが、もはや毎年恒例ともいえるクリスマスのメッセージ動画をYouTubeで公開。(フロントロウ編集部)

ケヴィン・スペイシーが恒例のXmas動画で人々を気遣う

 2016年に当時10代だった少年に性的暴行をはたらいた容疑で、翌年の2017年に起訴された俳優のケヴィン・スペイシーが、2018年と2019年に続き3年連続で、自身が主演を務めていたNetflixのオリジナルドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』の主人公フランク・アンダーウッドになりきって、他愛もない話をするクリスマス動画をYouTubeで公開した。

 「もしもあなたが今、これ以上立っていることが辛い場所に立っているなら、苦しんでいるなら、助けを必要としているなら、罪悪感や羞恥心に苛まれているなら、自分のアイデンティティに悩んでいるなら、壁に背を向けているなら、すべての道が塞がっていると感じているなら、どんな状況であっても、道は必ず開けると私が約束する。このホリデーシーズンも、その先も、たとえ今はそんな風に考えられないとしても、あなたにはあなたのことを理解してくれる人や、助けてくれる人がいる。だから、あなたは一人ぼっちではない」 

 過去2年の動画は、自身の無実を訴えるような内容が中心だったが、今年は新型コロナウイルスのパンデミックによって未だ世界が混乱状態にあることを考慮してか、人々を気遣うような言葉が並んだ。

 ちなみに、昨年9月、ケヴィンから性的暴行を受けたとして訴えを起こしていた被害者の男性(匿名希望)が、裁判の判決が出る前に急死したため、訴訟は審理停止とされた。正式な死因は公表されていないが、がんで闘病生活をおくっていたと現地では報じられている。

 じつは、ケヴィンのことをセクハラで訴えた人物が亡くなるのは、これが初めてではない。昨年2月、ケヴィンによるセクハラ被害を告発したリンダ・カルキンが、歩行中に車にはねられて死亡したことが明らかになっているほか、ケヴィンから痴漢行為を受けたと告発した元ノルウェー王族の作家アリ・ベーンも、昨年12月に自殺している。(フロントロウ編集部)

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