米・大手スーパーマーケットのウォルマートで、店内放送を使って辞職を宣言した女性が話題になった。(フロントロウ編集部)

ウォルマートの女性店員が店内放送で辞職を宣言

 アメリカのテキサス州ラボックにある、米・大手スーパーマーケットのウォルマートの店舗に勤務していたシャナ・ブラックウェルという女性従業員が2020年11月にSNSに投稿した1本の動画が大きな話題になった。

 話題になった動画は、在庫管理などを担当するセクションである“キャップ2”で働いていたというシャナが、お店の店内放送を使って辞職を宣言するというもの。辞職を伝えるには、あまりに大胆な方法をとったシャナだけれど、彼女には、お店を辞めたいということを店内放送を使ってでも大々的に周知したい理由があったよう。

画像: ウォルマートの女性店員が店内放送で辞職を宣言

 「ウォルマートでお買い物中の皆様、スタッフ、マネージャー陣の皆様にご連絡です」とシャナは店内放送を始めて、「私はキャップ2部門で働いているシャナと言います」と自己紹介をした上で、自身が他のスタッフから受けてきたというハラスメントや、彼らが有色人種のスタッフに対してしてきたという差別について、具体的なスタッフの名前を並べながら次のように告発した。

 「私がここでお伝えしたいのは、ヘンリーが人種差別主義者で、悪臭のするクソ男だということと、ジョバンナも人種差別主義者、エリアスはクソみたいなマネージャーだということです。この会社は、黒人のスタッフを何の理由もなく解雇しました。この会社は従業員をクソみたいに扱います。特にキャップ2の人たちのことは。スポーツ用品を担当しているジミー、キャッシャーのジョセフ、ガーデンセンターのラリー、アンタらは3人とも変態野郎。娘さんたちには、私に話しているみたいに話しかけていないことを願います」とシャナ。

 「アリエルには感謝してる。愛してます。1年前、本当に仕事を必要としていた私に仕事をくれました」と、自身を雇ってくれたアリエルというスタッフには感謝を伝えた上で、「経営陣はクソ食らえ。この会社はクソ。このポジションもクソ」と、痛烈な言葉で上司や上層部を批判し、「私はもう辞めます」と宣言して電話を置いた。

 シャナが投稿した動画はこちら。

@shanaquiapo

And here is the video of me quitting my toxic, sexist, racist workplace. ##walmartchallenge ##fyp ##viral ##walmart ##walmarthaul ##walmartfindspart1

♬ original sound - Shana

 シャナはおよそ1年と7ヶ月にわたってこのお店に勤務していたといい、短くない期間在籍していたお店をこのような辞め方で辞職したのだから、それほどお店に対して不満を抱えていたのだろう。シャナは地元The Daily Dotの取材に対し、「私が起こした出来事によって、あらゆる人たちにこのことに気がついてもらえたことを嬉しく思っていますし、最悪な会社にとっては良いことだと思っています」と答えている。

 一方、ウォルマートのスポークスパーソンは豪Yahoo News Australiaに対し、シャナが動画の中で告発した内容について調査を進めるとした上で、「ウォルマートは当社の事業のいかなる側面においても、どんな形での差別やハラスメントも容認致しません」と述べている。(フロントロウ編集部)

 

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