生理前になると、決まって肌の調子が悪くなることがあるのは知られた話だけれど、それもそのはず、月経周期によるホルモンバランスの変化と肌のコンディションには深い関係があるから。そんなホルモンバランスの変化に合わせたスキンケアの方法をご紹介。(フロントロウ編集部)

プロが勧める「サイクリカル・スキンケア」

 ひと月の間、スキンケアの方法はいつも同じという人は多いと思うけれど、生理が近づくと肌が乱れるように、女性の肌は月経の周期によって変化するもの。月経中と排卵前、排卵後、月経前の4つの段階に分けられる月経の周期は、それぞれ分泌の多いホルモンに差があるため、肌の水分量や弾力にも影響するという。そんな肌の月経サイクルに注目したスキンケア「サイクリカル・スキンケア」が、今海外でトレンドとなっている。

画像: プロが勧める「サイクリカル・スキンケア」

 サイクリカル・スキンケアは、ホルモンバランスによる肌の変化に合わせてスキンケアを考えるもので、効率よく肌のトラブルを防いで、安定した美肌に近づけることができるのだという。最近では、月経周期の段階ごとにローテーションして使う美容液セットなども登場している。でもプロによると、専用のアイテムがなくても「サイクリカル・スキンケア」は簡単に取り入れられるという。

月経中:低刺激のスキンケアを心がける

 美容に欠かせない役割を持つエストロゲンの分泌が減少する月経中は、肌のバリア機能が低下するため、摩擦などさまざまな刺激に対して肌が敏感になる時期。そこで大切なのが、肌に刺激を与えないスキンケアを心がけること。

画像: 月経中:低刺激のスキンケアを心がける

 ホルモンバランスに着目したスキンケア製品が豊富なブランド、Disciple skincareの創設者であり、心理療法士のシャーロット・ファーガソン氏は、「肌が敏感になる月経中は、刺激の強いものや香りの強い製品は避けるようにして」と米Refinery29でアドバイス。やさしい処方で無香料のシンプルなスキンケアを取り入れることで、肌に負担がかかることがなく、肌荒れしにくくなるのだそう。またこの時期は、新しいスキンケアを試すことや、角質ケアもお休みするのがオススメ。

排卵前&排卵後:肌荒れを予防しておく

 月経直後にあたる排卵前は、比較的肌のコンディションが良い時期。とはいえ、そこから排卵後の時期に入るとホルモンが急激に増減して肌が荒れやすくなってくるため、排卵前は肌の調子がいいからと安心するのではなく、このタイミングにトラブルに負けない肌をつくって予防するのが大切。

画像: 排卵前&排卵後:肌荒れを予防しておく

 ファーガソン氏は、「排卵前から排卵後は、よい肌の状態をよりよくする効果のあるビタミンCをスキンケアに取り入れるといい」とコメント。ビタミンCは、肌のターンオーバーを促すだけではなく、肌のハリや弾力に欠かせないコラーゲンの生成を促したり、あらゆるダメージから肌を守ったりとさまざまな角度から肌トラブルを防いでくれるという。

月経前:テカりや毛穴ケアをプラス

 月経前にはエストロゲンが減少し、プロゲステロンとテストステロンという皮脂の分泌を活発化させる2つのホルモンの分泌量が急増。それにより、肌が脂っぽくなったり毛穴が詰まりやすくなったりするため、ニキビができやすくなる。

画像: 月経前:テカりや毛穴ケアをプラス

 この時期に取り入れるべき成分としてファーガソン氏は、サリチル酸をイチオシ。サリチル酸には、肌の余分な皮脂や毛穴に詰まった汚れを取り除く働きや、炎症を軽減する働きがあるため、この時期に起こりがちなニキビなどの肌荒れを防いでくれるという。そのほかにも、抗炎症作用に優れたナイアシンアミドやアゼライン酸を取り入れるのもオススメなのだとか。

 肌の調子の変化と切っては切れない関係の月経周期。それぞれの段階に合ったスキンケアを取り入れて、よりよい肌状態を手に入れてみては。(フロントロウ編集部)

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