映画『ワンダーウーマン 1984』で死んだはずのスティーブが復活したことをめぐって、とある「議論」が巻き起こるなか、パティ・ジェンキンス監督がファンの主張に賛成するかたちで論争に終止符を打った。(フロントロウ編集部)

※この記事は公開中の映画『ワンダーウーマン 1984』のネタバレを含みます。

復活したスティーブをめぐる議論に監督がコメント

 2017年に全世界で大ヒットを記録した映画『ワンダーウーマン』の続編で、1984年の冷戦時代を舞台にしたシリーズ最新作の『ワンダーウーマン 1984』。前作に続き、パティ・ジェンキンス監督がメガホンを取り、俳優のガル・ガドットが再び“史上最強”との呼び声が高い女性スーパーヒーロー、ワンダーウーマンことダイアナを演じた本作には、もうひとりおなじみのキャラクターが登場する。

 そのキャラクターとは、クリス・パイン演じるスティーブ。

画像: Photo:©︎DC ENTERTAINMENT/WARNER BROS. / Album/Newscom

Photo:©︎DC ENTERTAINMENT/WARNER BROS. / Album/Newscom

 前作で死んだはずのスティーブが復活することは、『ワンダーウーマン 1984』の公開前から明かされており、「一体どうやって生き返ったの?」「同一人物?それともそっくりさんという設定?」など、ファンのあいだでは様々な憶測が飛び交っていたが、実際、スティーブはなぜ戻ってくることができたのか?

 続編をご覧になった方はすでにご存じだと思うが、ダイアナが願い事を叶えてくれるドリームストーンにスティーブとの再会を願ったことによって、スティーブは“あかの他人の体を借りて復活する”という、いわゆる「ボディスワップ」という方法でダイアナの前に姿を現した。正確には復活したのはスティーブの魂のみで、外見は別人のはずだが、ダイアナにはスティーブの姿に見えており、劇中には2人が一緒のベッドで目を覚ます=肉体関係を結んだことを連想させるシーンも出てくる。

 しかし、このご時世、体の持ち主の同意なしに誰かと性行為に及ぶことを問題視する声も。そんななか、ひとりのファンが自身のツイッターで「その1。パティ・ジェンキンスの演出が問題になるなら、80年代のファンタジー映画、例えばトム・ハンクス主演の『ビッグ』についても見直すべき。体は大人だけど中身は12歳の少年が、成人女性と性行為をしたわけだからね。その2。映画では願いを取り消したら、その願いが及ぼした影響もすべて取り消されることになっている。つまり、スティーブに憑依された男性とダイアナと性行為をしたこともなかったことになっている」と、持論を展開。

 このファンの指摘にジェンキンス監督は「ハハハ。その通り」というコメントを返し、スティーブ復活をめぐる議論にリアクション。ファンの主張に便乗するかたちで自身の立ち位置を示し、論争に終止符を打った。(フロントロウ編集部)

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