置き配の商品を置かずに“投げる”
プライム会員であれば、基本的に送料無料でお急ぎ便やお届け日時指定便が使い放題になるほか、特典で動画配信サービスのAmazonプライム・ビデオも利用できることから、コロナ禍でさらに需要が高まっている大手通販サイトのアマゾン(Amazon)。海外では非対面で荷物を受け取れる「置き配」がコロナ前から定着しているが、荷物が玄関先などに放置されているのをいいことに盗みをはたらく“置き配泥棒”の餌食になるなど、トラブルも絶えない。
そんななか、イギリスで置き配の商品が盗まれる以前の“問題”が発生していたことがわかった。
昨年、娘のためにアマゾンでクリスマスプレゼントを購入したという女性が、自宅の庭に“置き配”されていた荷物が庭でびしょ濡れになっていたことを不審に思い、防犯カメラの映像を確認したところ、そこには目を疑うような光景が映っていた…。なんと、女性の自宅前までやってきた配達員らしき人物は、自分の足で玄関先まで商品を届ける代わりに、塀の向こう側から商品を投げ入れて立ち去っていったのだ。
女性によると、購入したのはiPhoneやApple Watch、AirPodsの充電ができるドッキングステーションで、箱の中身を確認すると、投げ入れられた衝撃で商品の一部が破損していたという。
過去に、アマゾンの配達員による「置き配」の商品の隠し方が「ビミョーすぎる」と笑いを誘ったこともあるが、これに関しては笑えない。アマゾン側は女性からの報告を受けて、「我々は配送サービス業者に非常に高い基準を設けており、すべての荷物を慎重に取り扱うことを期待しています。社内の適切なチームに通知し、荷物の配達をめぐる今回の問題についてお客様と直接やりとりをする意向です」と、声明を出している。
じつはイギリスでは約1ヵ月前にも似たような出来事があったばかり。今回と同じく、玄関前に設置されていた防犯カメラによって、配達員が玄関の約4メートル手前から商品を投げ入れていたことが明らかになり、英アマゾン側は謝罪に追い込まれた。(フロントロウ編集部)