数々のトップセレブを手がけてきた超一流メイクアップアーティストで、“マザー・オブ・メイクアップ(メイクの母)”で知られるパット・マクグラスに、プロとして史上初の大英帝国勲章(DBE)が授与された。(フロントロウ)

メイクアップアーティストとして初めての快挙

 世界で最も影響力のあるメイクアップアーティストのひとりで、美容業界では「マザー・オブ・メイクアップ(メイクの母)」の名で尊敬されるパット・マクグラス。

 そのパットが、2020年12月に発表されたイギリス女王の「2021年新年栄誉リスト」に名を連ね、このたび「大英帝国勲章2等勲爵士(DBE、デイム・コマンダー)」を授与されることになった。

画像: 英国ファッション協会の Fashion Awards 2017(ファッション・アワード)において、優れた英国人クリエイターに贈られるIsabella Blow(イザベラ・ブロウ)賞を受賞したパット・マクグラス。

英国ファッション協会の Fashion Awards 2017(ファッション・アワード)において、優れた英国人クリエイターに贈られるIsabella Blow(イザベラ・ブロウ)賞を受賞したパット・マクグラス。

 「デイム・コマンダー(DBE)」は、イギリスの叙勲の中でも最高位のひとつとされ、国家に対する優れた功績や貢献を認めるもの。叙勲を受けたイギリスおよびイギリス連邦国の国籍を持つ男性は「サー(Sir)」、女性は「デイム(Dame)」の敬称が許されるという。

 実は、メイクアップアーティストとして「デイム・コマンダー(DBE)」を受章したのは、彼女が初めての快挙。パットは、2014年にもファッションや美容業界への功績が認められ、大英帝国勲章5等勲爵士(MBE、メンバー)を受章。そして7年後のいま、より高位の勲章を手にすることになった。

ファッション、美容業界の最前線で活躍

 イギリス出身のパット・マクグラスは、長年にわたりファッションショーのバックステージや雑誌のエディトリアルで活躍。

 名だたるトップメゾン「プラダ(PRADA)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ヴェルサーチ(VERSACE)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」などのメイクを手がけ、10年にわたって伊「ヴォーグ(VOGUE)」の表紙を担当。唯一無二の存在として絶大な影響力を誇っている。

画像1: ファッション、美容業界の最前線で活躍

 2015年には自身の名を冠したメイクアップブランド「パット マクグラス ラボ(Pat Mcgrath Lab)」を設立。わずか数年で目覚ましい成長を見せ、2018年には売り上げが6000万ドル(約66億円)に到達。2020年には仏投資会社のユーラゼオ(Eurazeo)から6000万ドルの投資を受け、推定評価額が10億ドル以上のユニコーン企業に飛躍したと米WWDは報じている。

 また数多くのセレブを顧客に持ち、元祖スーパーモデルのナオミ・キャンベルをはじめ、シンガーのセリーヌ・ディオンマドンナ、俳優のサラ・ジェシカ・パーカー、人気モデルのカーラ・デルヴィーニュジジ・ハディッドまで、錚々たるトップセレブから信頼を寄せられている。

画像2: ファッション、美容業界の最前線で活躍

 今回の授与を受け、声明の中でパットは「ファッション、美容業界、多様性への功績が認められ、今回の女王の2021年新年栄誉リストにてDBEを授与されたことを大変光栄に思います」とコメント。

 続けて「このような素晴らしい栄誉を与えられたことを大変喜ばしく思います。私の母の美しさとファッションへのこだわりは、この素晴らしい業界に対する私の情熱に火をつけてくれました。とくに、これまでのキャリアの中で素晴らしい人たちと一緒に仕事ができて光栄です」と語っている。(フロントロウ編集部)

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