プロが教える美容成分の適度な使用頻度
気になる肌悩みにアプローチできるスキンケア製品は、その成分ごとに使うタイミングや使い方に違いがあるけれど、もうひとつ大切なのがその使用頻度。成分によって毎日継続して使うことで効果が期待できるもの、使いすぎると肌への負担が大きく週に数回にとどめるのがベストなものがあり、その働きを最大限発揮するための理想的な頻度が異なるという。
肌に負担をかけないため、使いすぎないよう心がけるべき美容成分にはどんなものがあるのか、プロが勧める使用頻度とともにご紹介。
AHA&BHA:週2~3回
角質ケアやくすみケア、にきびのケアができるAHAやBHAは、洗顔料やクレンジング剤、ふき取り化粧水などに配合されていることが多く、ドラッグストアなどでもよく見かける成分。そんなAHAとBHAの使用頻度は、多くのプロいわく週2~3回がベストだそう。
その理由について化粧品化学者でありフェイシャリストのエレナ・フェドトワは、「毎日のように角質ケアをすると、必要な角質までも除去してしまうことがある」米Total beautyに説明。必要な角質が除去されると、肌が炎症を起こしたり、バリア機能が低下して乾燥しやすくなったりすることがあるという。そのため、とくに乾燥肌や敏感肌の場合は週2~3回ほどにとどめ、脂性肌の場合でも毎日は使用せず、週に何度かはお休みするのがいいそう。
クレイ:週1~2回
毛穴の黒ずみやニキビへの効果が期待できるクレイ入りの洗い流すマスクや洗顔料は、毛穴に詰まった汚れや皮脂を吸着する働きがあることから、そのスッキリとした洗いあがりがやみつきになるアイテム。でもだからといって毎日のように使用せず、週に1、2回だけ使用するのがいいよう。
エレナによるとクレイは、頑固な毛穴汚れや不純物を深く洗浄する働きがある一方で、高い吸着力によって肌を乾燥させてしまうこともあるという。あくまでスペシャルケアとして多くても週に2回ほどにとどめ、使用後はしっかりと保湿するようにして。
レチノール:週に2回からスタート
強力なエイジングケア成分と称されることも多いレチノールは、シワやたるみなどにアプローチしてくれる成分だけれど、その強力さゆえに使用には注意が必要。使い始めは週に2回からスタートし、肌の状態を見ながら週に3、4回ほどまで増やしていくのが理想的だそう。
モデルのヘイリー・ビーバーやシンガーのデュア・リパなど多くのセレブが通う美容クリニック「スキンワーシップ」の創設者であるフェイシャリストのレスリー・クリッツァーは、「肌のターンオーバーを促すレチノールは、使いすぎると急激なターンオーバーに肌が耐えられず、バリア機能が弱くなったり、肌荒れや赤みが出たりすることがあるの」と説明し、徐々に肌を慣れさせていくようアドバイスした。
チャコール:週1~2回
週に1回もしくは多くても2回程度の頻度が理想的だというのが、毛穴の汚れや開き、黒ずみなどのさまざまな毛穴の悩みにアプローチする、竹炭などの炭からできたチャコール成分。
レスリーによるとチャコール成分はクレイ成分と同様に、その吸着力の高さから肌を乾燥させてしまうことがあるという。チャコール成分配合のマスクなどは長時間放置せず10分程度で洗いながし、週に1、2回のスペシャルケアとして取り入れるのがオススメだそう。
効果が感じられるスキンケアアイテムはつい毎日でも使いたくなるけれど、そんなアイテムこそ適切な使用頻度で使うのを忘れずに。(フロントロウ編集部)