3作目が制作中の『天使にラブ・ソングを…』
約30年の時を経て、シリーズ3作目の制作が発表されている映画『天使にラブ・ソングを…』では、デロリス役でウーピー・ゴールドバーグが続投することが決定しており、多くのファンが歓喜している。
その他のキャスティングやストーリーラインに関しては、いまだ詳しい情報は明かされていないけれど、シスター・メアリー・パトリックを演じたキャシー・ナジミーも続投するのではないかと言われている。
エミール・アルドリーノ監督が手掛けた1作目
そんな本作でメガホンを取るのは、制作としても俳優としても活躍するタイラー・ペリー監督。『天使にラブ・ソングを…』の第1作目が公開されたのは1992年であり、当時26歳だったタイラーが監督したわけではない。
では監督は誰だったか覚えているだろうか。それは、1987年の映画『ダーティ・ダンシング』を手掛けたことでも有名なエミール・アルドリーノ監督。アルドリーノ監督は、『天使にラブ・ソングを2』が公開された1993年に逝去している。ちなみに、2作目を監督したのは、俳優としても有名なビル・デューク監督。
アルドリーノ監督はキャストからも好かれていたそうで、キャシーは、米ラジオ番組『TheJess Cagle Show(原題)』でこう話し始めた。
「(オリジナルの)監督は、エミール・アルドリーノだった。彼はもういないけれど、エミールはすごく楽しく、優しく、素晴らしい人だった。私がしたいことには、すべてにイエスと言ってくれたの。彼はリラックスした人で、『うん。それをやったら良いよ』って感じでね。だからそういったことが多くあった。そしてウーピーもいたしね。私はウーピーと知り合って、もう40年になる。40年、41年」
ウーピーとは、『天使にラブ・ソングを…』で共演する前からの長い付き合いであるキャシーは、そんな親しい友人と一緒に、アルドリーノ監督のもとで自由に演技ができた楽しい思い出を振り返る。
キャシー・ナジミー、あの名シーンの笑顔は本物
さらにキャシーは、デロリスを追い、ウェンディ・マッケナが演じたシスター・メアリー・ロバートとシスター・メアリー・パトリックが修道院を抜け出し、3人がバーで注目を浴びたあのシーンも、楽しい撮影だったと明かした。
「したいことが何でもできた。彼はすごくオープンだった。彼は、もっとそれをやりたい?と言ってくれるタイプで、ノーとは絶対に言わなかった。私たちを編集することはなかった。バーのシーン、あれは本当に楽しかったね。あの撮影はロサンゼルスで、すごく美味しいフローズンヨーグルト店の隣だったんだけど、私たちはダンスして歌ったりできた」
あのシーンでのシスター・メアリー・パトリックの笑顔は印象的。そしてその笑顔は、彼女を演じたキャシーの本物の笑顔だったよう。(フロントロウ編集部)