コロナ禍にディズニーランドに行く「理由」が大きく変化。休園中の米ディズニーランドがコロナ共存時代に「最も必要とされる場所」に変身。こんな形で“夢の王国”の門が開くことになるとは…。(フロントロウ編集部)

米ディズニーランドがワクチン接種の大規模拠点に

 カリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランド・リゾートは、世界各国に全部で6カ所あるディズニーパークのなかで、新型コロナウイルスの世界的蔓延が深刻化し、アメリカ各地でロックダウンが始まった2020年3月から、現在も唯一ずっと休園が続いているテーマパーク。

 アメリカ西海岸に暮らすディズニーマニアたちも、そして、ディズニーランド・リゾートで働く従業員たちも、無事開園できる日を心待ちにしているが、そんな同パークが、コロナ共存時代に“最も必要とされる場所”の1つとして臨時運用されることが明らかになった。

画像: 米ディズニーランドがワクチン接種の大規模拠点に

 

 ディズニーランド・リゾートを擁するオレンジ郡は、同パークを、郡初となる、新型コロナウイルスのワクチン接種の大規模摂取拠点(Point-of-Dispensing/POD)として、近く運用を開始すると現地時間の1月11日に発表。

 郡政執行委員会のアンドリュー・ドー委員長は、「オレンジ郡で最も大きな雇用主であるディズニーランド・リゾートが、ワクチンの流通プロセスにおいて重要な役割を果たす、郡における最初のPODとなってくれると名乗りをあげてくれました」とコメントした。

 これに対し、ディズニーランド・リゾートも「オレンジ郡とアナハイム市を施設利用により支援できることは誇りです。郡と市が新型コロナウイルス(Covid-19)と戦うために投じているすべての努力に感謝しています」と、ディズニー・パークスの医務部長の声明を通じて、ワクチン普及に貢献できることを誇りに思っていると述べた。

 ディズニーランド・リゾートは早くて週末からワクチン接種拠点として機能することになるという。

 “夢の国”として愛されてきたディズニーランドに遊びに行くのではなく、ワクチン接種のために足を運ぶことになるとは、少々複雑な思いを抱える人も多いかもしれない。しかし、逆に“夢の国”だからこそ、ウイルス感染への不安を少しでも取り除くためのワクチン接種場所としては、しっくりくるという見方もある。

 オレンジ郡では、ディズニーランドのほかにも、ワクチン接種拠点を設ける予定で、施設側との合意が成立次第、追って発表される。

 カリフォルニア州では、すでに、ロサンゼルスにある野球場ドジャースタジアムがワクチン接種場として運用されることが発表。1日に最大で1万2000人の接種が可能になるという。(フロントロウ編集部)

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