“体に悪い”というイメージが強いファストフード。そんななか世界的ファストフードチェーンのマクドナルドの包装紙や容器の一部に有害な物質が含まれていることが明らかに。同社は2025年までにそれらの有害物質を完全に取り除くことを約束している。(フロントロウ編集部)

包装紙&容器に含まれる有害物質を完全排除

 「健康に悪い」「環境に悪い」など、ネガティブな部分がクローズアップされることが多いファストフード業界だが、昨今、ファストフードもよりヘルシーでエコに生まれ変わることが求められており、マクドナルドも100%植物由来の代替肉を使用した新作バーガー「マックプラント(McPlant)」を年内にアメリカ国内で発売することを発表するなど、社会全体の流れや消費者のニーズに合わせて徐々に変わりつつある。

 そんななか、人々が口にする食べ物や飲み物以外にも、“問題点”があることがわかった。以前からマクドナルドやバーガーキング、ウェンディーズといった大手のファストフードチェーンが使用する包装紙や容器には、有害な物質が含まれていることがウワサされていたが、つい先日、米マクドナルドはそれらのウワサが事実であることを認めると同時に、同社が使用する包装紙や容器に含まれる人間や動物に有害とされる化学物質PFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)を2025年までにすべて取り除くことを表明した。

 ちなみに、PFASは「永遠に残る化学物質」と呼ばれ、この先、何千年も分解されずに残り続ける可能性が高いそうで、たとえ少量であっても種類によっては非常に有害であることから、製造から廃棄までの過程で成分が漏れ出てしまった場合の人体への影響や環境汚染が懸念されている。

画像: Photo:©︎McDonald's

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 米マクドナルドは、プレスリリースを通じて「私たちは、2025年までに全世界で梱包材に含まれるすべてのフッ素化合物を除去すると約束することにより、自社の商品への責務を果たし、新たな一歩を踏み出すことを誇りに思います」と発表。マクドナルドによると、ビッグマックやフライドポテトなどの容器がその対象だという。

 また、それと同時に、「包装紙や容器などのパッケージはすべて再生可能、リサイクル、または(安全性などが)保証されたソースから仕入れたものを使用し、さらにマクドナルドの店舗で回収したパッケージなどのゴミを100%リサイクルにまわします」とも約束している。(フロントロウ編集部)

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