最終章に向けて走り出した『ワイルド・スピード』
『ワイルド・スピード』シリーズは、2001年に第1作目が公開され、現在シリーズ8作品とスピンオフ1作品が公開されているカーアクション映画。日本のファンからは『ワイスピ』という愛称で親しまれており、世界中で愛される名作。
2021年には9作目となる『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』が公開される予定で、それの公開後は残り2作品でメインストーリーが幕を閉じると発表されている。
残り2作品は、10作目というナンバリングで前・後編の2部作となることまでが公式によって明かされているけれど、主演で制作にも携わっているヴィン・ディーゼルによると、そのような構成になった理由には、マーベル映画の『アベンジャーズ/エンドゲーム』の影響があるという。
『ワイルド・スピード』10作目は『アベンジャーズ/エンドゲーム』インスパイア?
主演でドム役のヴィン・ディーゼルは、米EWに10作目でフィナーレを飾ることについて聞かれ、こう答えた。
「(10作目で終了するということは)いつも話し合っていたことだから。2012年か2013年にも、10作目で終わるということはパブロ(※ポール・ウォーカーの愛称)と話し合っていたんだ。つねにそれが正しいことだと感じていた」
実はヴィンは、『ワイルド・スピード』のもう1人の主人公である故ポール・ウォーカーと生前、「シリーズを10作目まで続ける」という約束を交わしていた。7作目の『ワイルド・スピード SKY MISSION』の撮影終了直前に、プライベートで発生した交通事故により亡くなったポールとの友情と約束を守るため、しっかりと10作目までやり切る意思を明かしてきた。
続けてヴィンは、「マーベル・フランチャイズの一員(※)として、あそこまでのストーリー量がある場合は2つの映画で締めくくれることの可能性を見た」とコメント。
※ヴィン・ディーゼルはマーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でグルートを演じている。
MCUの『アベンジャーズ』シリーズの『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の続編&フィナーレが『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『アベンジャーズ/エンドゲーム』の二部作になったことを受け、『ワイスピ』シリーズも同じような構成にすることを思いついたという裏話を明かした。
そして「自分たちが話していたことが現実になった。これまで、本当に本当に素晴らしい道を歩んでこられた。そして我々はいつも、10作目がお別れに、フィナーレになることを想定していた。それが我々の物語の進む先なんだ」と、語った。
『ワイルド・スピード』シリーズのメインストーリーは10作目で終了してしまうけれど、スピンオフ作品の企画がいくつか浮上しているため、今後も関連作品は展開されていくのではと言われている。第9作目の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は2021年に公開予定。(フロントロウ編集部)