トム・クルーズ、次なる舞台は宇宙
映画『トップガン』や『ミッション:インポッシブル』、『宇宙戦争』など多くの代表作を持ち、トップスターでありながら自分で危険なスタントもこなすことで有名なトム・クルーズの次なる計画は、宇宙での撮影。アメリカのNASAやイーロン・マスク氏によるスペースXが協力し、国際宇宙ステーション(ISS)で撮影が行なわれる。
このプロジェクトは、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』と『バリー・シール/アメリカをはめた男』でトムとタッグを組んだダグ・リーマン監督とトムが構想を練ってきたもので、監督はこの映画でもメガホンを取り、脚本の初稿も書いている。
宇宙での撮影のために解決した問題
トムがついに宇宙へ行くという事実は、ファンにはたまらないもの。とはいえ、21世紀の現在でも宇宙への道はまだ遠く、リスクは多い。制作者として、リーマン監督はある問題を解決してから、プロジェクトを進めたという。
「この映画について初めて話した時から、どうプロジェクトを保障するかは会話の中心だったよ。だから、保険をどうすれば良いか分かっていなかったら、映画について話すことはなかった。つまり、僕たちはそれをどうにかすることができたってこと。保険についてどうするかが分かっていなかったら、この映画についての会話はなかった…。『Locked Down』でも同じことだったね。まず最初に話したことの1つは、保険だった。宇宙に行くにしても、パンデミックの中心であるロンドンで撮影するということにしても、保険こそが、それは本当に可能かどうかを明らかにするものだからね」
リーマン監督の最新作である映画『Locked Down(原題)』にも触れ、リスクのある撮影の前に考えなくてはいけない保険について、すでに解決したと明かした。宇宙での撮影、しかも主演は一流スターのトムということで、その保険は壮大なものとなることが予想される。
しかしトムといえば、現在撮影中の『ミッション・インポッシブル』最新作の現場で、新型コロナウイルスの感染対策をきちんとしていなかったスタッフに激怒する音声が流出したことも記憶に新しい。トムが厳しすぎるという意見もあった一方で、超大作の制作によって雇用されている数千の人々を守ろうとする姿勢から発生した怒りだったことで、擁護する声は多い。
そんな彼が制作にも携わる作品であれば、宇宙での撮影にも万全を期して臨むことは確実だと予想できる。
宇宙での撮影はいつ始まる?
一方で、トムは現在『ミッション:インポッシブル』の撮影に臨んでおり、その後には『トップガン マーヴェリック』の公開が控えている。2020年5月に報じられた時から、宇宙での撮影は数年後になると見られていたけれど、長引くパンデミックがさらに影響しそう。
リーマン監督は、「2021年がどのようなものになるのかは、まだ誰にも分からないんじゃないかな。パンデミックでね。撮影したいと思っている仕事があるけれど、今の時点では誰にも100%は分からない」と話した。(フロントロウ編集部)