アメリカの伝説的なバンドと言われるニュー・ラディカルズが、ジョー・バイデン米大統領のバーチャル・パレード、パレード・アクロス・アメリカ(Parade Across America)に出演し、約22年ぶりにパフォーマンスを行なった。(フロントロウ編集部)

ニュー・ラディカルズが復活

 米時間1月20日に首都ワシントンで行なわれたアメリカ大統領就任式。ジョー・バイデン第46代アメリカ合衆国大統領とカマラ・ハリス第49代アメリカ合衆国副大統領の誕生をお祝いする就任式では、レディー・ガガが国歌斉唱し、ジェニファー・ロペスが愛国歌として親しまれる「我が祖国」と「アメリカ・ザ・ビューティフル」のメドレーを披露

画像: ニュー・ラディカルズが復活

 例年は多くの人が集まるけれど、2021年はコロナ禍での開催ということもあり、大勢の人が現地でジョー・バイデン米大統領とカマラ・ハリス米副大統領のことを直接お祝いするのではなくテレビの前で就任式を見守った。

 その後コロナ禍でパレードを開催することができないということを受け、パレード・アクロス・アメリカ(Parade Across America)というバーチャル・パレードを開催。ここでは、伝説のバンドと言われるニュー・ラディカルズが約22年ぶりに1夜限りのパフォーマンスを行なった。

 ニュー・ラディカルズは1997年にデビューし、楽曲「You Get What You Give(ユー・ゲット・ホワット・ユー・ギブ)」が大ヒットを記録。アメリカを中心にどんどん人気になっていくものの、デビューからわずか3年で解散した伝説のバンド。解散後はソロとして活動をはじめ、復活することはなかったけれど、今回約22年ぶりに1夜限りの復活を遂げ、「You Get What You Give」を披露した。

ニュー・ラディカルズを起用した理由

 なぜ20年以上も活動していなかったニュー・ラディカルズがパレード・アクロス・アメリカに出演したかというと、じつはバイデン大統領と亡き息子ボー・バイデン氏との思い出のバンドだったから。

画像1: ニュー・ラディカルズを起用した理由

 ボー氏は2015年に脳腫瘍のため46歳で死去。そんなボー氏はニュー・ラディカルズの「You Get What You Give」が大好きだったようで、バイデン大統領は2017年に発売した著書『Promise me, Dad』のなかで「ボーはよく朝食の時に、ニュー・ラディカルズの『You Get What You Give』を僕に聴かせてくれたのだが、私はそれが彼のテーマソングかのような曲だと思った。ボーは闘いをやめず、多くの人より強い生きる意志を持っていたけれど、彼はこの日が来るかもしれないことを知っていたと思う。歌詞は以下の通り。この世界全体が崩壊する日が来るかもしれない/きみは大丈夫、心の声に従って」と、いかに「You Get What You Give」が大切な楽曲だったかを記している。

 さらにカマラ・ハリス副大統領の夫であるダグ・エムホフ氏も大統領選挙中に「You Get What You Give」を登場曲として使用していたことがあり、この曲は、バイデン=ハリス政権にとっては思い出深い曲だった。

画像2: ニュー・ラディカルズを起用した理由

 ニュー・ラディカルズのボーカルであるグレッグ・アレキサンダーは、今回の1夜限りの復活について「たとえ1日だけでも、バンドが再結成する可能性が地球上に1つだけあるとしたら、それは、このような暗い時に私たちの曲が少しでも良いから光になってもらえればという希望だ」と声明を出している。

 ちなみにグレッグはパレード・アクロス・アメリカで「You Get What YouGive」を披露した際、MVと同じバケットハットを被るという粋な演出を行ない、約22年ぶりのパフォーマンスでファンを湧かせた。(フロントロウ編集部)

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