ディズニー・チャンネルのテレビ映画『ハイスクール・ミュージカル』が今年で放送から15周年を迎えたことを受けて、監督を務めたケニー・オルテガが撮影当時を振り返った。(フロントロウ編集部)

監督が『ハイスクール・ミュージカル』の撮影当時を回想

 2006年1月20日に初放送されたディズニー・チャンネルのテレビ映画『ハイスクール・ミュージカル(以下、『HSM』)』が今年で15周年を迎えたことを受けて、監督を務めたケニー・オルテガが撮影当時を回想。2007年には続編となる『ハイスクール・ミュージカル2』が放送され、その翌年2008年には映画版『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』が公開された同シリーズは、今でも多くのファンを持つ人気作となり、主演を務めたザック・エフロンやヴァネッサ・ハジェンズらを筆頭に、同シリーズに出演した多くの俳優たちが現在でもスターとして活躍を続けている。

画像1: 監督が『ハイスクール・ミュージカル』の撮影当時を回想

 「私が見ていて一番心を動かされたのは、子供たちが注いでくれた努力と、彼らがいかに結束していたかということです」とケニーは米E!Newsとのインタビューで当時を振り返っている。

 結束力を見せていてキャストの中でも、主役のトロイ・ボルトンを演じたザック・エフロンはとりわけ当時からプロ意識が高かったそうで、「ザック・エフロンはあるリハーサルの日、こう言ってくれました。『僕らはミュージカルを作ることを選びました。僕らを働かせることを申し訳なく思わないでください。一緒に作っていきましょう。これを素晴らしいものにするのです。ここにいる時間を価値のあるものにしましょう』と」とケニー。

 「彼は私に許可をくれたのです。私に野心を持つ許可をくれました。彼は私にそれを求め、限界を押し拡げることを求めたのです」と続けて語り、ザックが率先してプロ意識を持って撮影に取り組み、一緒になって素晴らしい作品をするために現場の意識を高めてくれたと振り返った。

画像2: 監督が『ハイスクール・ミュージカル』の撮影当時を回想

 同じインタビューのなかで、ケニーは『HSM』のフィナーレである「みんなスター!(We're All in This Together)」のパフォーマンスシーンを撮った時のことについても振り返っている。

 「全員で輪になった後で、『カット』を告げました」とケニーは当時について語り、「彼らを集め、私はこう言いました。『みんな、人生が変わる準備をしておくんだ』と。『ここで何かが起きているんだ』と私が言うと、彼らは『何を言っているんだ?』という感じで私を見ていましたがね」と続けた。

 撮影が終了した時点では、キャストたちは自分たちが素晴らしい作品を作ったことを自覚していなかったというけれど、その後のシリーズやキャストたちが収めた成功はご存知の通り。シリーズが成功を収められたのは、キャストたちの結束力や、若くして率先して現場の意識を高めていたザックのプリ意識があってこそかもしれない。(フロントロウ編集部)

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