Photo:ゲッティイメージズ,ニュースコム,© WARNER BROS. PICTURES / Album/Newscom
『ハリー・ポッター』を実写ドラマ化するテレビシリーズを制作する計画がHBO Maxで進行中と米メディアが報道。でも、一部のファンたちが、手放しでは喜べないと口にしている。彼らは一体何を心配している? (フロントロウ編集部)

『ハリー・ポッター』の実写テレビドラマ化計画が進行中と報道

 シリーズ累計世界興行収入が77億ドル(約8,530億円)を超える大ヒット映画シリーズ『ハリー・ポッター』以下『ハリポタ』)の第1作目『ハリー・ポッターと賢者の石』の公開から20周年を迎えるなか、同作の原作である児童文学・ファンタジー小説『ハリー・ポッター』シリーズを実写テレビドラマ化した作品を制作する計画がHBOのストリーミングサービス、HBO Maxで進められていると米The Hollywood Reporterが報じた。

画像: 『ハリー・ポッター』の実写テレビドラマ化計画が進行中と報道

 関係者の証言によると、HBO Maxを傘下に持つワーナー・メディア社の重役たちは、現在、『ハリポタ』のテレビシリーズの制作に携わる脚本家や監督を探しており、実写化のためのアイディアを募っているところだという。

 計画はまだ超初期の段階で、制作が正式決定したわけではないと強調しながらも、独自の情報筋から得た証言を伝えたThe Hollywood Reporterの報道に対し、HBO Maxとワーナー・ブラザースは、「ワーナー・ブラザース・スタジオでも、ストリーミング・プラットフォーム(HBO Max)でも、現時点で制作に入っている『ハリー・ポッター』シリーズは存在しません」と声明を出して回答。

 しかし、『ハリポタ』がテレビドラマという形でカムバックする可能性があるという嬉しい情報には、多くのファンたちが胸を高鳴らせている。

『ハリポタ』ファンたちが心配している事とは?

 その一方で、もし『ハリポタ』のテレビドラマ版が制作されるとしても、小説の原作者であるJ.K.ローリング氏には制作や監修に一切「関わって欲しくない」という声も。

 ローリング氏といえば、2020年6月にトランスジェンダーに対する差別や偏見が含まれているとされる「トランスフォビア発言」をして大問題に。

画像: 『ハリポタ』ファンたちが心配している事とは?

 『ハリポタ』やスピンオフシリーズである『ファンタスティック・ビースト』(以下『ファンタビ』)の出演者たちが、ローリング氏の言い分には「同意できない」という声明を発表する事態にまで発展したが、ローリング氏は、2万字にもおよぶエッセイなどを通じて誤解を呼ぶ持論を後押しするなど、同じ主張を繰り返した。

 一時は、ローリング氏の「キャリアはもう終わった」という意味で「#RIPJKRowling(J.K.ローリングよ安らかに眠れ」というハッシュタグがツイッターでトレンド入り。『ハリポタ』にまつわるタトゥーを除去するファンたちが続出するなど、ファン離れが深刻化した。

 「トランス差別主義者であるローリング氏には一銭も渡したくない」という意向から、『ハリポタ』や『ファンタビ』の書籍や関連グッズの不買運動を呼び掛ける人まで出現。そういった人たちが、今回の『ハリポタ』のテレビドラマ化の報道を受けて、SNS上で懸念の声を漏らしている。

 テレビシリーズの制作にGOサインが出たとして、著作権の関係上、原作者のローリング氏の関与は避けられず、最終的な決定権を持つのもローリング氏になるだろうとThe Hollywood Reporterは伝えている。制作・配信が正式決定した際、ローリング氏に不信感を抱くファンたちは、苦渋の選択を迫られることになりそう。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.