海外では今、「コハク酸」というニキビケア成分が注目を集めている。なぜこの成分が話題になっているのか、ほかの成分との違いをプロが解説した。(フロントロウ編集部)

2021年注目の成分「コハク酸」

 厄介なニキビをケアする新たな救世主として突如注目を浴びている「コハク酸」。琥珀やサトウキビ、アーモンドの種子などに天然に含まれているこの成分は、じつは日本でも以前から一部のスキンケア製品に配合されていたけれど、海外では昨年末から今年にかけて空前のブームが到来。

画像: 2021年注目の成分「コハク酸」

 そのブームのきっかけは、メイクのプロも愛用するプチプラスキンケアブランドであるインキー リスト(The Inkey List)が昨年末に発売した、コハク酸のニキビ用クリーム。この発売を機に、海外ではコハク酸を意味する「サクシニック アシッド(succinic acid)」のキーワードの検索数が急上昇。とくに今年の1月に入ってからは、先月までにくらべてGoogleでの検索数が4倍近くにのぼるほど注目度が上がっている。

 インキー リストの創設者であるマーク・カレーは、「シミをケアするトラネキサム酸が登場したときと同じように、コハク酸はますますトレンドの成分になっていくと思う」と英Dazed beautyでコメント。また、スキンケアコンサルタントのミーガン・フェルトンも、「急速に人気が高まっているコハク酸は、来年までの間にさらに多くのスキンケア製品に配合されるようになるはず」と米Bustleで予想。そのほかにも多くの専門家がさらなるブームになると予測する、まさに大注目の成分となっている。

低刺激なのにしっかりニキビをケア

 海外で急速に人気度が上昇しているコハク酸は、ニキビの原因となる菌の繁殖を抑え、余分な皮脂や角質をオフして、ニキビのできにくい肌づくりを助けてくれる成分。とはいえこれまでにも似た働きをする成分はあったけれど、それでもコハク酸が人気を集めるのは、ほかの成分にくらべて圧倒的に低刺激で、より抗菌力に優れているから。

画像1: 低刺激なのにしっかりニキビをケア

 ミーガンはコハク酸が注目される理由について「ニキビをケアする方法といえば、サリチル酸を使った角質除去が人気だけれど、コハク酸はサリチル酸のように強力な角質オフや急速なターンオーバーを促すことなく、穏やかにニキビケアを行なうことができる」と説明し、敏感な肌にとくにオススメだと話した。ピーリング効果のあるニキビケアは肌への負担が気になるけれど、コハク酸なら肌に大きな負担をかけずに使用できるというので、取り入れやすいのは大きなメリット。

 そして、優れた抗菌力についてスキンケアコンサルタントのジェニファー・ロックは、「2018年にイタリアで行なわれた研究では、ニキビの原因となる菌に対するコハク酸の抗菌作用が、サリチル酸よりも高いという結果も出ている」と解説。ニキビの予防やケアには菌へのアプローチが欠かせないけれど、コハク酸はその力が高いのだという。

画像2: 低刺激なのにしっかりニキビをケア

 低刺激であり、敏感な肌でもトラブルが起こりにくいコハク酸だけれど、初めて使用するときには肌に合っているか慎重に確かめることも大切。ジェニファーいわく、コハク酸自体にアレルギーを持っている可能性もゼロではないため、事前にパッチテストを行なうことがオススメだそう。

 海外で注目を集めるニキビケア成分、コハク酸。日本にもコハク酸を配合したアイテムは販売されているので、気になる人は取り入れてみては。(フロントロウ編集部)

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