映画『ヘレディタリー/継承』や『ミッドサマー』といった作品を次々に公開し、世界から注目を集めるA24が配給を手がける新作ホラー映画『SAINT MAUD(セイント・モード)』が公開され、米辛口批評サイトRotten Tomatoesで92%の評価を獲得。イギリスの新進気鋭の女性監督が手がける新作ホラーに注目!(フロントロウ編集部)

敬虔なナースが暴走…『SAINT MAUD(セイント・モード)』

 映画『SAINT MAUD(セイント・モード)』は、2020年1月12日にアメリカで配信が始まり、順次劇場公開予定のホラー映画。本作は、イギリスの女性監督、ローズ・グラスのデビュー作で、映画『ヘレディタリー/継承』や『ミッドサマー』、『ロブスター』といった尖った作品を世に送り出し続けている気鋭の映像会社、A24が配給を手がけるホラー映画。

 主人公はイギリスの海辺の町にある病院のホスピスで働くケイティ。現在はモードと呼ばれている敬虔なキリスト教徒の彼女は、ある日、無神論者の患者アマンダの担当となる。神を信じようとしない病床のアマンダを前に、「アマンダの魂を救え」という神の声を聞いたモードは徐々にアマンダを追い詰める行動にではじめる。

 本作は、米辛口批評サイトRotten Tomatoesで92%の評価を得ており、トロント国際映画祭やBFIロンドン映画祭で高評価を得た。

 映画『トレインスポッティング』や『28日後…』のダニー・ボイル監督は、BFIのイベントで本作について「心から不安にさせ、興味をそそる映画です。印象的で、影響を与え、時には非常に面白い映画。その自信は、映画『キャリー』、『エクソシスト』、ジョナサン・グレイザー監督の『アンダーザ・スキン』などの映画の感覚を呼び起こします」とコメント。

画像: ローズ・グラス監督

ローズ・グラス監督

 Rotten Tomatoesでは「映画『パッション』や『エクソシスト』を思い起こさせる」や、「セイント・モードはホラー/スリラーに分類されていますが、私はそれよりも、妄想と精神的に病んでいる女性が、対処法として宗教に頼ることについてのドラマだと感じました」といった感想が寄せられている。

 米SYFY Wireのインタビューによると監督のローズは、実際の宗教的慣習とBDSMコミュニティから着想を得ているという。

 『SAINT MAUD(セイント・モード)』の日本公開は未定。(フロントロウ編集部)

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