ハル・ベリーの子育て方針が明らかに
映画『チョコレート』でアフリカ系アメリカ人として初めてアカデミー賞の主演女優賞を獲得したことで知られる俳優のハル・ベリー。現在54歳の彼女は、7歳になる息子のマチェオに、ジェンダーの固定観念を捨てるよう教育をしていること明かした。
映画『ジョン・ウィック:パラベラム』や『X-MEN』シリーズなどに出演し、今後も映画『Moonfall』などへの出演が決まっているハルは、2021年のサンダンス映画祭の一環として、ハリウッド外国人映画記者協会のパネル「壁を破る女性：業界の変化」で講演をした。
「私はいつも彼に疑問を投げかけています」とハル・ベリー
性差別の問題を取り上げたハルは、「彼を育てるうえで、自分の役割が何なのかに気づきました。今とは違う未来を望むのであれば、（変化は）そこから始まるのです」と言い、「私は彼が5歳になってから、男の子と女の子の違いについて、彼といったい何回話したことでしょう。彼はたったの5歳で、男の子が女の子よりも優れていると教わってしまっていたことに気づきました」と、幼い息子の中に、既に男性優位の固定観念ができていたことを共有。
2019年に開催されたTyler Perry Studiosのオープニングイベントに参加した際のハル・ベリー
続けて、「私は彼のためにそれを分解して、彼に新しい視点を与え、そういった考え方に対して疑問を投げかけました。そのような考えがどこから来ているのか、それを信じているのか信じていないのかを識別するように求め、彼が無意識のうちにどこかから得ている考え方に挑みました」と述べている。
そして、「私たちがこのような会話をしているからこそ、彼はこのテーマについての深い思考の持ち主として成長していくのだと私は確信しています。彼はそれ（性別の固定観念）をすんなり受け入れないと決意した人間になるでしょう」と付け加え、最後に「私はいつも彼に疑問を投げかけています。例えば、『なぜそれが女の子の色だと思うの？』とかね」と言った。（フロントロウ編集部）
