『ウォーキング・デッド』でニーガンの右腕サイモンを演じたスティーブン・オッグが、撮影現場の環境が良かったと振り返る理由とは?(フロントロウ編集部)

 ※この記事には、『ウォーキング・デッド』シーズン8第15話のネタバレが含まれます。

『TWD』の悪役たち

 現在までに10年以上にわたって続く大人気ドラマ『ウォーキング・デッド』は、悪役キャラクターの人気が高いことでも知られている。とくに、ジェフリー・ディーン・モーガン演じるニーガンは、2021年3月1日よりFOXチャンネルにて放送開始となるボーナスエピソードでも深堀りされるほど。

 あれやこれやの残虐な行為を繰り返してきたにもかかわらず、これほどの人気を誇るのはすごいこと。そんなニーガンといえば、最近ではキャロルやマギーとの関係がストーリー展開のカギとなっているけれど、救世主のリーダーとしての役割が色濃かった時には、その内部でも様々な駆け引きがあった。

画像: 左より、『TWD』ユージーン役のジョッシュ・マクダーミット、サイモン役のスティーブン・オッグ、ドワイト役のオースティン・アメリオ、ニーガン役のジェフリー・ディーン・モーガン。

左より、『TWD』ユージーン役のジョッシュ・マクダーミット、サイモン役のスティーブン・オッグ、ドワイト役のオースティン・アメリオ、ニーガン役のジェフリー・ディーン・モーガン。

『TWD』ニーガンとサイモンの対立

 ニーガンのこれまでを思い浮かべた時には、シーズン7の初めが1番に頭に浮かぶ人も多いけれど、シーズン8の第15話では、サイモンとの決闘が起こった。ニーガンの右腕的存在でありながら、その残虐さはニーガンをも上回ると言えるサイモンは、ここで負け、命を落とすことに。

 そんなサイモンを演じたスティーブン・オッグは、『ウォーキング・デッド』の撮影現場は環境が整っていたと振り返る。とくに、第15話の撮影では、即興で自分のアイディアを試すこともあったそうで、米ポッドキャスト『Talk Dead to Me』でこう明かした。

画像: 『TWD』100話記念イベントで会場を盛り上げるジェフリーとスティーブン。

『TWD』100話記念イベントで会場を盛り上げるジェフリーとスティーブン。

 「ニーガンと顔をあわせるのが良いと思ったんだ。ひざをついて、振り向き、腕を後ろで組み、ただ彼を見つめる。『俺の頭を殴れよ。殺せ。でもお前は俺の目を見ることになる。やれよ』ってね。僕はそうすることにしたんだけど、でもスタッフたちは、『おもしろい選択だね、スティーブン。でもそれはやらなくて良い。ニーガンと目とあわせることはない。あっち向いて』って。それこそが、良い撮影現場にいると起こることなんだよね。いろいろ試せて、褒められることもあれば、『それは違う』と言われることもある」

 スタッフにあっち向いて、と言われてしまったサイモンもといスティーブンの姿を想像すると、ちょっと切ないような気もしてしまうけれど、色々なアイディアを試すことや、それについて意見交換ができる環境が良い現場だとする姿勢は、社会で働くすべての人に響くものではないだろうか。

 そんなサイモンとの決闘で勝利したニーガンの過去が描かれる『ウォーキング・デッド』シーズン10のボーナスエピソードの放送は、あと1ヵ月に迫っている。(フロントロウ編集部)

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