英マクドナルドのドライブスルーで客が店側から「サービスを拒否される」という出来事が。その光景を見たひとりの少年が驚きの行動に出る。(フロントロウ編集部)

“ある理由”でドライブスルーでのサービスを拒否される

 先日、イギリスのマクドナルドのドライブスルーで、子供連れの客が店側から「サービスを拒否される」という出来事があった。コロナ禍で外出時に着用が義務付けられているマスクもちゃんとしているし、言動も普通。特段、問題のある客ではなかったにもかかわらず、なぜ注文を受け付けてもらえなかったのか? その理由は、この客が車ではなく徒歩でドライブスルーにやって来たから。

 マクドナルドのドライブスルーは、安全上の理由で徒歩での注文は受け付けていない。“今回だけ見逃してあげれば…”と思う方もいるかもしれないが、一度、許してしまったらルールの意味がなくなってしまうので、店側も心を鬼にして断るようにしているのが実情。加えて、現在、新型コロナウイルスが蔓延していることもあって、いつも以上にルール厳守が求められているため、「今回は特別に」というわけにはいかなかったようだ。

画像: “ある理由”でドライブスルーでのサービスを拒否される

 ちなみに、日本のマクドナルドでも基本的にドライブスルーは車以外利用できないそうで、ホームページにはこう記載されている。

 「ドライブスルー方式での販売方法は、お車でご来店頂いたお客様が車から降りることなく、商品をお求め頂くことが出来るように設けました販売方法でございます。 現在、車以外でのご利用は『お客様の安全を最優先する』との判断の上、お断り致しております。但し、店舗によりましては、安全の確保ができると判断した場合は、車以外でも、自動二輪もしくは、原付のご利用は可能とさせていただく場合もございますので、詳しくは、ご利用店舗へ直接ご確認いただけますようお願い致します」

途方に暮れる親子に救いの手を差し伸べたのは…

 じつは、この話にはまだ続きがある。その後、一連の出来事を車内から目撃していた女性が、注文の際、例の親子のために自分が代わりにハッピーセットを買うことを申し出るも、店側は新型コロナウイルスの感染対策を理由に拒否。UberEats(ウーバーイーツ)のようなデリバリーはアリなのに、第三者が商品を購入して渡すのはナシという店側の主張に女性が矛盾を感じていると、なんと彼女の息子から驚きの言葉が。

 以下、この女性のツイッターより。

 「(ドライブスルーで)ある男性が息子のためにハッピーセットを買おうとしたけど、彼は車じゃなかった。店側は彼が車じゃないことを理由にサービスを拒否したけど、(憤慨するようなこともなく)終始、礼儀正しかった。私たちは彼の息子にハッピーセットを買ってあげたいと申し出たけど、店側はそのオファーも拒否した。だから私の息子は彼らのもとへ行き、男性の息子に自分のハッピーセットをあげた」

 なんと、少年は自分が食べるために買ったハッピーセットを、この親子に譲ってあげたのだ。

 “店に入って買う”というオプションもあったのに、「なぜこの親子は店に入らなかったのか?」という疑問は残るものの、ひとりの少年の優しさが感じられる心温まるストーリーであることには違いない。※その後の情報により、親子らがいた地域では新型コロナウイルス感染症対策のためイートインの利用が中止されていたと見られている。(フロントロウ編集部)

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