アマゾン、巨大ならせん状の本社ビルを建設予定
パンデミック禍で最も大きな利益を上げている企業の1つが大手多国籍テクノロジー企業のアマゾン(Amazon)。ほぼ何でも見つかる同社のECサイトでのネットショッピングには、外出自粛が始まる前からハマっていたけれど、おうち時間が増えたことで、もはや生活していくうえで無くてはならない存在となってしまったという人も多いのでは?
そんなアマゾンは、アメリカ・バージニア州のアーリントンに第2本社を構えることを計画しているが、先日、新たに公開された新社屋の設計イメージの独特な形状が、世間からの熱い視線を浴びている。
日本円にして約2600億円を投じて建設を目指しているというビルの完成図がこちら。
プレスリリースによると、二重らせんから成る「ヘリックス(Helix)」という名の独創的なビルは、シアトルにあるアマゾンの既存の本社オフィスのほかにも、グーグルやサムスンといった大手企業のオフィスの設計を行なった建築デザイン会社のNBBJが手がけたもの。
「DNA」や「銀河」、「気象パターン」、「松ぼっくり」にインスピレーションを得たデザインだと説明されているが、海外のソーシャルニュースサイトRedditのユーザーたちの間では、「うんちの絵文字」にしか見えないと話題になっている。
巷では好評
一度比較してしまったら、二度と「うんちの絵文字」を連想せずにはいられないアマゾンの新第2本社ビルの設計案だけれど、RedditやそのほかのSNSでは、笑いのネタとなりつつも、評価は上々。
ほかに類を見ないユニークな形状にくわえて、地上からてっぺんまで歩いて登ることができる、自然を身近に感じられる緑豊かな通路が取り入れられていることや、太陽エネルギーによって電力供給が行なわれるなど省エネと環境に配慮したLEED認証(※)を受けた建物であるという点でも称賛を得ている。
※米国グリーンビルディング協会による、建物と敷地利用についての環境性能評価システム。Leadership in Energy and Environmentalの略で「リード認証」と読む。
Helixの周囲には、およそ2万5千人の従業員が働く22階建てのオフィスビル3棟も建設予定。約1万平方メートルの敷地内には、ショッピングが楽しめる店舗やレストラン、運動場、ドッグラン、森林など、一般人も利用できるスペースが併設されるほか、月に何度か見学ツアーを行なうことも企画されているという。
計画案は最終決定ではないが、もしもこのデザインでGOサインが出れば、新名所の誕生となりそう。(フロントロウ編集部)