メーガン妃とヘンリー王子が、イギリスの大手タブロイド紙に対して起こしていた裁判で、メーガン妃側が勝訴した。(フロントロウ編集部)

メーガン妃が裁判で勝利

 2018年にイギリスのヘンリー王子と結婚したメーガン妃は、交際していた頃からタブロイド紙のターゲットにされており、2019年2月には、英Mail on Sundayがメーガン妃から父トーマス・マークルへ送られた手紙を公開

 これが決定打となり、メーガン妃とヘンリー王子は、Mail on Sunday、Daily Mail、Mail Onlineなどを運営するイギリスの出版社「Associated News Papers(アソシエイテッド・ニュースペーパーズ)」を訴えていた。

画像: メーガン妃が裁判で勝利

 裁判ではプライバシー侵害や著作権が焦点となり、マーク・ワービー判事はこのほど、アソシエイテッド・ニュースペーパーズはメーガン妃のプライバシーを侵害したと認めた。

 2021年1月にメーガン妃側の弁護士は、判事に、裁判を進めずに判決を出すことを依頼。判事は、出版社側がメーガン妃の著作権を侵害したことは疑いようのないことだとしたうえで、メーガン妃は「手紙の内容はプライベートなままであるだろうと予想するだけの合理性があった」とし、アソシエイテッド・ニュースペーパーズの記事はその予想を侵害したとした。

 一方で、手紙の著作権に関する諸問題に関しては、裁判が続けられる。しかし判事は、これはメーガン妃が受け取る損害賠償金の金額に影響する程度だろうとしている。

判決を受けて、双方がコメント

 この判決を受けてメーガン妃は、声明文のなかでこんな思いを綴った。

画像: 判決を受けて、双方がコメント

 「これらの戦略(そして彼らの関連出版社であるMail OnlineとDaily Mailも)は、新しいものではありません。事実、彼らは責任を追求されることなくやりすぎてきました。これらのタブロイド紙にしてみれば、これはゲームなのです。しかし私や、その他の多くの人々にとって、これは現実の人生、現実の人間関係、そして非常に現実的な悲しみなのです。彼らが与えた、そしてこれから続くダメージは、深いものです。世界は、信頼できる、ファクトチェックをされた、質の高いニュースを必要としています。The Mail on Sundayや、彼らの関連出版社がやっていることは正反対のことです。嘘の情報が真実よりも売れた時、モラル的搾取が良識よりも売れた時、そして企業が人々の痛みから利益を得るビジネスモデルを作り出した時、私たち全員が負けます。
 しかし今日は、プライバシーと著作権の総合的な勝利とともに、私たち全員が勝ちました。これが、被告が過去2年間で露骨に行なった、私的な話で誰かのプライバシーを利用して搾取することは出来ないという、法的前例となることを願います」

 一方で、アソシエイテッド・ニュースペーパーズのスポークスパーソンは、「開かれた裁判のなかで、すべての証拠を提出し、検証される機会がなかったことに落胆している」とし、判事の判決内容を検証した後で、不服申し立てをするかどうかを決定するとしている。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.