ハリウッドでの男女平等のために活動するNPO団体ReFrameが2020年のトップ100映画の雇用詳細を分析し、100作品中29作品に“ジェンダーバランスが考慮されている”ことを認める「ReFrameスタンプ」を与えた。(フロントロウ編集部)

Netflixがジェンダーバランス雇用でリード

 2020年のトップ100映画より、『オールド・ガード』『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』『ワンダーウーマン1984』『ムーラン』『ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウト』など29作品がReFrameスタンプを得て、雇用においてジェンダーバランスが考慮されている作品と認定された。全体の約30%とまだまだ改善したい数字だけれど、2019年の26作品からは12%の上昇となった。一方、29作品中16本がNetflix作品だったため、今後はその他多くの配給会社での改善が求められている。

 ReFrameスタンプは、あらゆるレベルでよりジェンダーのレプリゼンテーションがある業界にするために、意思決定や雇用プロセスにおける偏見を緩和するためのサポートやツールをハリウッドの業界団体に与える活動をしているNPO団体ReFrameが米IMDBProと協力して、映画とテレビ作品に与えている認定マーク。ReFrameマークを得た作品は、作品のエンドクレジットにそのロゴを使うことなどが許可される。

 ReFrameマークを得るためには、映画ならば、8つの重要な役職(ライター、監督、プロデューサー、主演、共同主演、部門長)のうち4つにおいて女性またはノンバイナリーなどのレプリゼンテーションが低いジェンダーアイデンティティ/ジェンダー表現の人が含まれている必要がある。さらに、重要な役職に有色人種の女性を雇っていることや、クルーにおける全体的な男女のレプリゼンテーションに平等があることも追加ポイントになるという。

ReFrameマークで認定された2020年の映画

  • 『オールド・ガード』
  • 『ワンダーウーマン1984』
  • 『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』
  • 『ムーラン』
  • 『ホリデーオンリー: とりあえずボッチ回避法?』
  • 『レベッカ』
  • 『ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウト』
  • 『Promising Young Woman』
  • 『トロールズ ミュージック★パワー』
  • 『アフター -壊れる絆-』
  • 『エマ.』
  • 『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』
  • 『キューティーズ!』
  • 『Antebellum』
  • 『マ・レイニーのブラックボトム』
  • 『フェアリー・ゴッドマザー』
  • 『マクマホン・ファイル』
  • 『レリック』
  • 『フェイフェイと月の冒険』
  • 『獣の棲む家』
  • 『デスペラードス 崖っぷち女子旅』
  • 『ロストガールズ』
  • 『フィール・ザ・ビート』
  • 『クリスマスドロップ作戦 ~南の島に降る奇跡~』
  • 『ホース・ガール』
  • 『オン・ザ・ロック』
  • 『デンジャラス・ライ』
  • 『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』
  • 『最高に素晴らしいこと』

(フロントロウ編集部)

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