シンガーのビリー・アイリッシュが両親と暮らす自宅付近で2020年8月から「出待ち」をし続け、複数回にわたって脅迫の手紙を送りつけた男性に接近禁止命令が出された。(フロントロウ編集部)

ビリー・アイリッシュのストーカーに接近禁止命令

 グラミー賞受賞シンガーのビリー・アイリッシュが、半年以上にわたり、執拗なストーカー被害に悩まされていたことがわかった。

 米NBC Newsほかが入手した、現地裁判所に提出された接近禁止命令を求める申請書によると、ジョン・マシュ―ズ・ハールという名の23歳の男性は、2020年8月からロサンゼルス郊外にあるビリーの自宅の向かいにある学校の敷地内でキャンプをしはじめ、ビリーが自宅に出入りする様子を監視していたという。

画像: ビリー・アイリッシュのストーカーに接近禁止命令

 男性はただビリーの動向を監視するだけでなく、不吉な声色で何かをぶつぶつとつぶやいたり、ビリーに向かって手で喉をかき切るような脅迫的なジェスチャーなどをすることもあったそう。

 ビリーは申請書の記述のなかで、「彼が近づいてきて、危害を加えられるのではないかという不安から、自宅の外に出かけることが安全だと感じられず、近所で基本的なエクササイズをすることもできません。彼の姿を見るたびに叫びだしたくなります」と、苦痛を吐露している。


殺害をほのめかす手紙も

 ビリーに宛てて、合計13通にもおよぶ手紙を送りつけてきたという、加害男性。

 手紙の内容について、ビリーの父のパトリック・オコネルは「とても不穏な内容だった」、「判読が難しいものも多かった」と説明しており、この男性の存在が家族を「不安定にさせ、安全でないと感じさせた」とも供述している。

 手紙の中には、殺害の脅迫ととれるものも。「君も、もうすぐ水位が上がり、自分が死ぬことを知るだろう」、「君は死ぬ。何のために死ぬんだ?」、「真剣にとらえないと君は死ぬぞ。そのことをわかっているのか、僕には知る必要がある」といった非情に不気味なメッセージも含まれていたという。

画像: 殺害をほのめかす手紙も

 今回、出された接近禁止命令により、男性は、少なくともビリーや彼女の家族の200ヤード(約180メートル)以内には近づけないこととなる。

 しかし、この接近禁止令は一時的なもので、3月4日には期限切れに。この日には裁判所で聴聞が行なわれ、今後の対応について検討される予定。ビリーと両親は、ロサンゼルス市警による捜査も求めている。

 ビリーがストーカー的な行為を行なっていた人物に対して、接近禁止命令を取得するのは今回が初めてではなく、2020年5月には、自宅を7回にわたって訪れた侵入者に対して長期的な接近禁止令を申請し、認められた。

 前回の一件で、ビリーは、グーグルマップに自宅の正確な位置が検索できないよう対策を依頼したと報じられたが、それでも次から次へと出現するストーカーの嫌がらせは収まらなかったということのよう。(フロントロウ編集部)

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