ハッピーセットが醜い大人たちの餌食に
アメリカのマクドナルドで販売されている子供向けのメニュー、ハッピーセット(※アメリカでの名称はハッピーミール)をめぐって、今、ちょっとした問題が起きている。
ゲームボーイ用ソフト『ポケットモンスター 赤・緑』の25周年を記念して、アメリカのマクドナルドでは、現地時間2月9日からハッピーセットのおまけとしてポケモンカードがついてくるのだが、ポケモンカードは世界的にコレクターが多いうえに、今回は限定商品ということもあって、早くも転売ヤーと呼ばれる転売を生業とする大人たちの餌食に。
正直、発売前からこうなることは予想できた気もするが、案の定、発売されるや否や全米各地のマクドナルドで転売ヤーによるハッピーセットの買い占めが発生。ハッピーセットに年齢制限はないので、もちろん大人にも購入する権利はあるが、オークションサイトやフリマアプリでの高額転売を狙う一部の醜い大人たちの私利私欲のために、純粋にポケモンカードを欲する子供たちの手に渡らないという最悪の事態が起きている。
ハッピーセットのおまけとしてついてくるポケモンカードは全50種類で、そのうちの25種類が通常仕様で残りの25種類がキラカードとなっており、すでにネット上で10枚セットで6,600円(60ドル)といった高値で取り引きされている。
実際、ツイッターには「6歳の息子が楽しみにしていたのに、近所のマクドナルドはどこもハッピーセットが売り切れだった」といった声のほか、「ハッピーセットを買ったら、ポケモンカードではなくまったく別のおもちゃがついてきた…」という悲しすぎる書き込みも。ハッピーセットの“中身が違った”という声はほかにもあり、どうやらポケモンカードが在庫切れのため、多くの店舗が別のおもちゃを渡すという苦肉の策に出ているよう。
ちなみに、日本のマクドナルドでは3月5日から昨年一大ブームを巻き起こした『鬼滅の刃』のシールセットがハッピーセットのおまけとして登場するが、早くも転売ヤーによる買い占めを心配する声があがっている。(フロントロウ編集部)