映画『アントマン』シリーズでデイヴを演じるラッパーのT.I.に性的虐待疑惑が浮上したことを受けて、マーベル・スタジオがT.I.の続編出演を見送ったことがわかった。(フロントロウ編集部)

T.I.の『アントマン3』出演はナシ

 マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の映画『アントマン』とその続編『アントマン&ワスプ』で、スコットとルイスの泥棒仲間デイヴを演じるティップ・ハリスことラッパーのT.I.と、その妻で、タイニー名義で活動するシンガーソングライターのタメカ・ハリスに性的虐待疑惑が浮上。

 『アントマン』は、シリーズ3作目となる『Ant-Man and The Wasp: Quantumania(原題)』が制作されることがすでに発表されており、T.I.もデイヴ役を続投する予定だったが、複数の女性による性的虐待告発を受けて、製作元のマーベル・スタジオがT.I.の続編出演を見送ったことを米Hollywood Reporterが伝えている。

画像: T.I.と妻のタメカ・ハリス。

T.I.と妻のタメカ・ハリス。

 Hollywood Reporterによると、現在11名の女性が性的虐待、違法な麻薬の強制摂取、誘拐、虚偽監禁、脅迫、暴行、嫌がらせなどの行為で夫妻を告発しているという。T.I.側は「根拠がない」として告発内容を否定しており、弁護士を通じて「これらの主張が徹底的かつ公正に調査されれば、告訴はされないと確信しています」と声明を出すなど、徹底的に争う姿勢を見せている。

娘に「処女検査」を行なっていると明かし炎上した過去

 ちなみに、T.I.は以前、当時18歳だった娘のデイジャ・ハリスについて、毎年1回は婦人科へ連れて行って処女膜があるかどうかを確認していると明かし、人権侵害だと非難されたことがある。

 その後、ウィル・スミスの妻ジェイダ・ピンケット・スミスがホストを務めるFacebookのトーク番組『Red Table Talk(原題)』に出演し、「黒人女性は地球上で一番守られていない女性で、私は父親として自分の娘を必要以上に守ろうとしただけだ」と、改めて詳しい事情と真意を説明するも、「娘の処女を守ること=良い父親」という考えそのものが性差別的であり、性教育という名のもと娘の体を“支配”しているだけだとして、世間からの理解を得ることはできなかった。(フロントロウ編集部)

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