デビューアルバムをリリースしたピンク・スウェッツにインタビュー
2月12日(金)に待望のデビューアルバム『PINK PLANET(ピンク・プラネット)』をリリースしたピンク・スウェッツ。
アルバムには、昨年リリースされたEP『THE PRELUDE』収録のヒット曲6曲に加え、新曲を含む計17曲が収録。前途多難な2020年を生きた全世界の人々へ愛を伝え、まるで別世界にいるような気分にさせてくれる音楽でファンに癒しを与えてくれるような仕上がりとなっている本作には、彼の今までの人生の浮き沈み、抱えている最も大きな不安や、人生の中で成し遂げた最も大きな成果など、パーソナルでセンシティブな彼の一面が凝縮。
ピンク・スウェッツは本作について、「このアルバムを通して伝えたいメッセージは、夢は叶うということや、愛は存在するということ。それから、そうしたことに心を開くということ。そうすれば、無から有が生まれるはずなんだ」と語っている。
フロントロウ編集部では今回、デビューアルバムをリリースしたばかりのピンク・スウェッツにインタビューを実施。大のピンク好きを公言しているピンク・スウェッツが、ピンクを好んで着ている理由についてや、「At My Worst」のリミックスバージョンで共演したケラーニの印象などについて訊いた。
ピンク・スウェッツにとってのピンク
ピンク・スウェッツというアーティスト名の由来は、彼がスタジオ作業の際にピンクのスウェットを着ていたことから、このニックネームがつけられたことが由来になっているそう。ということで、彼にピンクが好きになったきっかけについて尋ねると、「どうだろう。分からないけど、僕の誕生日がバレンタインデーだからなのかもね」とピンク・スウェッツ。特にきっかけはないものの、2月14日のバレンタインデーに生まれたことが無意識に影響しているかもしれないと明かした。
最近では、映画『アクアマン』やドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』で知られるジェイソン・モモアが「自分の男らしさにかなり自信を持ってるから」という理由でピンクを好んで着るなど、ピンクを着る男性が増えてきている。そうした状況について話を振ってみると、「僕にとってピンク色は、スーパーマンのマントみたいなものなんだ」とピンク・スウェッツ。
「ピンクを着ると、恐れることのない世界にいるような気分になるんだよ。見られるのも、避けられるのも怖くない。何も怖くないんだ」とした上で、「存在しているからには、みんなに見てもらいたいし、聞いてもらいたい。僕がいない時は、人々に僕の話をしてもらいたいんだ」と続けて語り、好きな色であるピンクを着ることで、対人的に自信を持てると明かしてくれた。
ちなみに、ピンク・スウェッツの公式グッズやミュージックビデオにはたびたび、ピンク・スウェッツがキュートなクマに変身したマスコットキャラクター“ピンク・ベア”が登場するのだけれど、このキャラクターが生まれた経緯については、「正直に言うと、最初にどうやって誕生したかは覚えてないんだけど、自分自身がテディベアになりたくて、アイデアを話し合っていた時に誕生したものなんだ」と回答。テディベアになりたいという思いから誕生したキャラだったという、可愛らしいきっかけを明かしてくれた。
また、アルバムのお気に入りの楽曲も、ピンクというワードが入った「Pink Money」だそうで、「なぜこの曲が好きかというと、よくジェームス・ブラウンの曲を聴いていたんだ。1日中聴くほどね。そのホルンとベースのサウンドを聴いていると、つい気分がよくなって、力が沸いたんだ。それで、自分もそのような曲を作りたいと思ったんだよね。仕上がりには満足しているよ」とインタビューでその理由を明かしている。
ケラーニとのコラボについて
ピンク・スウェッツは今年1月、ケラーニが参加した「At My Worst」のリミックスバージョンをリリースしており、デビューアルバム『ピンク・プラネット』にもボーナストラックとして収録されている。
ケラーニとの共作は、彼にとって“新時代”のような心地だったようで、「ケラー二との楽曲制作は、まさに『ニューエイジ』のようだったよ」とピンク・スウェッツ。「一緒にスタジオで作業することはできなかったけど、テキストメッセージで歌に関して話し合うなどしていたんだ。彼女は本当に素晴らしいよ。大好きなんだ」とフロントロウ編集部に明かしてくれた。
日本のeillや東アジアの印象について
また、デビューアルバムには収録されていないものの、ピンク・スウェッツは東アジアのアーティストたちとのコラボ歴も豊富で、これまでに日本のシンガーソングライターであるeillや、韓国のボーイズグループであるSEVENTEENのメンバーらとコラボしてきた。
そんなピンク・スウェッツに、東アジアの印象について尋ねてみると、「東アジアには行ったことがないから詳しくはないんだけど、とにかく東アジアの人たちはすごく優しいと思うんだ。本当に立派な人たちで、僕にも愛情と敬意を示してくれる」と回答。「感謝の気持ちで一杯だよ」と語ってくれた。
また、eillとコラボした感想については、「何よりも記憶に残っているのは、彼女が、楽曲で歌われていることを理解しようとしていたことだね」とピンク・スウェッツ。「なぜなら、僕の音楽はすべて英語で、僕の多くのファンは英語が得意じゃないけど、彼らは僕の音楽を、感情ですべて理解してくれる。同様に、僕も彼女のパートを、言葉は分かってなくても、感情で理解できたんだ。今も胸にぐっとくるものがあるよ」と、母国語が異なるなかでも、感情で通じ合うことができたと振り返った。
インタビューの最後に、日本のファンに向けたメッセージをお願いすると、ピンク・スウェッツは次のように語ってくれた。「ハロー、ジャパン! ピンク・スウェッツだよ。僕の愛と音楽が、みんなのところへ届くことを願ってる。気に入ってくれたらいいな。みんなに会える日を楽しみにしているよ!」(フロントロウ編集部)