Netflixのオリジナルドラマ『ブリジャートン家』でペネロペを演じる俳優のニコラ・コクランが、自分のことを「『ブリジャートン家』の太った女の子」と呼んだファンに「私には名前がある」と抗議した。(フロントロウ編集部)

ニコラ・コクランが体形いじりに物申す

 社会現象を巻き起こしているNetflixのオリジナルドラマ『ブリジャートン家』で、フェザリントン家の末娘ペネロペを演じる俳優のニコラ・コクランが、ツイッター上で自分のことを「『ブリジャートン家』の太った女の子」と呼んだファンに直接返信をして、言動を正した。

画像: ©︎Shondaland / Album/Newscom

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 事の発端となったのは、先日、オンライン開催されたゴールデン・グローブ賞の授賞式でニコラが着ていたこちらの衣装。

 この衣装を見て、ニコラがドレスに黒のカーディガンを合わせたのは、“着痩せして見えるから”と考えたあるユーザーが、ツイッターに「『ブリジャートン家』の太った女の子がゴールデン・グローブで黒のカーディガンを着ていた。どれだけホットでスタイリッシュでも、太った女の子に黒いカーディガンを着ないという選択肢はない。着なきゃいけないという強迫観念にかられて、着ないと決めてもつい着てしまう」と、かなり辛辣なコメントをアップしたところ、そのツイートがニコラ本人の目に止まることに。

 「私の目にはカーディガンは素敵に見えた。それにカーディガンを合わせるというアイデアは、(ドレスを手がけた)モリー ゴダードのショーから得たの。あと、私には名前がある」

 役名でもなければ、本名でもなく、体形をいじるような呼び方をしたファンに「私には名前がある」と言い返すと、さらに別の投稿で体形を馬鹿にするのはもちろんのこと、体形に関して不必要な質問をすることも控えるよう呼びかけた。

 「インタビューで女性に体重を聞くのもやめてほしい。話の内容と無関係の時はとくに。10年前のインタビューを見返すと不適切な質問ばかり。そして、残念なことにその状況は今も変わっていない。インタビューで体形について聞かれるたびに不快な気分になる。それに、(体形についての質問ばかりで)私の大好きな仕事について話す時間を与えてもらえないのは、ものすごく悲しい。多様性において女性が前進している時に、そういう質問は足を引っ張るだけだと思う」 

 続けて、ニコラは自分はボディ・ポジティブ(※)を推進する活動家ではなく、自分の体は物語を伝えるための道具であり、今後、役のためなら体重を増やしたり減らしたりすることもあるとしたうえで、「もう2021年なんだし、いい加減こういう会話をせずに済むようになったらいいな」と語っている。
※「ありのままの美しさを受け入れよう」、「どんな体型も美しい」と自分自身の体形に自信を持ち、肯定しようと呼びかけるムーブメント。

(フロントロウ編集部)

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