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行き過ぎた言動をした店員を即刻解雇
アメリカのイリノイ州スプリングフィールドにあるケンタッキーフライドチキン(KFC)の従業員が、客として訪れた同性カップルに対して差別的な言葉を浴びせる様子を隠し撮りした動画が波紋を広げている。
※この映像には不適切な表現が含まれています。視聴する際はご注意ください。
米New York Postによると、動画を撮影した被害者のジョシュア・ガーナーは、フードデリバリーサービスのDoorDashの配達員をしており、現地時間2月24日、ケンタッキーフライドチキンのドライブスルーで注文した商品を受け取る際に、店員から差別的な言葉を浴びせられたという。
当時、ジョシュアの車にはパートナーのリー・ウォールズが同乗しており、店員は2人の姿を見るなり、同性愛者に対する差別用語を使って“口撃”してきたそうで、ジョシュアが「それはダメだ。言っちゃいけない」と反論すると逆ギレ。
「お前らがゲイかどうかなんて俺にはどうでもいい。こいつはどう見てもクィア(※)だ。とっとと失せろ」と暴言を吐く店員に対して、ジョシュアは「わかってると思うけど、君は自分の仕事を失うことになる」と言い残し店を出ると、その足で警察へ行き被害届を出した。その後、ジョシュアのこの言葉通り、当該の店員は店から解雇を言い渡されている。
詳しい経緯はわかっていないが、注文した商品のなかに購入できないものがあると店員から聞かされたリーが、“DoorDashの客に他に欲しいものはないか確認する”ということを、手を上げるジェスチャーをまじえて店員に伝えたとところ、急に攻撃的な態度になったそう。
とはいえ、どんな事情があろうと店員の言動は許されるものではない。ケンタッキーフライドチキンは今回の騒動について、「我々のポリシーは、すべてのゲストと従業員を公平かつ平等に、そして敬意を持って扱うことです。いかなる種類の差別もKFCのコアバリューに反するものであり、この映像に記録された行為はひどいものでした。この従業員は、レストランを所有するKFCフランチャイジーによって速やかに解雇され、調査の結果、別の従業員も停職処分となりました。また、被害にあったお客様には直接連絡を取り、このような経験をさせてしまったことをお詫びいたしました」と声明を出している。(フロントロウ編集部)