『ワンダヴィジョン』ヴィジョン役、衣装のおかげで寂しい思い
マーベルコミックのマーベル・コミックのスカーレット・ウィッチとヴィジョンを主人公としたドラマ『ワンダヴィジョン』は、1月15日に配信がスタートして以来、毎週金曜日に1話ずつ新エピソードが追加に。3月5日の9話をもってシーズン1のフィナーレを迎える。
2019年公開の映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』後のワンダとヴィジョンを描いた本作で、エリザベス・オルセン演じるワンダの夫で人造人間シンセゾイドのヴィジョンを続投するのが、MCU作品以外では映画『ダ・ヴィンチ・コード』や映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』で知られる俳優のポール・ベタニ―。
透過能力や人間への擬態能力に加えて、高速移動や空中浮遊、怪力といった能力を持つヴィジョンといえば、ピッタリと体にフィットした特殊なスーツを身につけていることで知られるが、この衣装のおかげで、ポールは実生活でちょっと寂しい思いをしてしまったという。
ピタピタの「筋肉スーツ」の秘密
美しく隆起したヴィジョンの筋肉を浮き彫りにするピッタリとしたスーツ。この衣装について、シーズン1のフィナーレに先立って出演した人気トーク番組『ザ・レイト・ショー』で、どこからどこまでが本物の身体なのかと司会者のスティーヴン・コルベアから質問されたポールは、「すごく細かい情報を教えましょう」と、“マッスルスーツ(筋肉スーツ)”と呼ばれる衣装の秘密を暴露。
胸筋の部分について、「42インチ(約106センチ)くらいは僕の本物の胸で、残りの8インチ(約20センチ)は僕のじゃないんだ」と、仕込まれたパッドで20センチほどかさ増しされていることを明かしたポール。
「でも、デジタルではない。着ているスーツ自体に仕掛けがあるんだ」と、撮影後にデジタル処理によって筋肉がプラスされているわけではなく、衣装自体に筋肉が大きく見えるようなパッドが仕込まれていると続けた。
コロナ禍の流行に乗れず
ポールの鍛え上げられた肉体をよりマッチョに見せてくれるヴィジョンのマッスルスーツだけれど、じつは、あまりにもピタピタなため難点も。
というのも、筋肉パッドが入っているとはいえ、ある程度体のラインが見えてしまうので、お腹が出ないよう、つまり太らないように気をつけなければいけなかったという。
「パンデミック禍で流行ったバナナブレッドのトレンドには、僕は乗っかれなかったよ。だってマッスルスーツを着てるのに、バナナブレッドの食べ過ぎでお腹が出ていたら、すごく目立っちゃうからね」。
ポールが乗り損ねた“バナナブレッドのトレンド”とは、新型コロナウイルスの世界的拡大が始まった今から約1年前、ロックダウンや外出自粛により、あまり気軽に買い物や外食に出かけられず、おうち時間を持て余していた欧米の人々の間で大流行したバナナを使った速成パン作りのこと。
当時は、どのレシピを使って作ったら美味しいバナナブレッドが完成するか、いろいろと試して食べ比べするのが流行ったが、ポールはヴィジョン体型を維持するために、バナナブレッドを心置きなく楽しむことはできなかったそう。
『ザ・レイト・ショー』司会のスティーヴンが「それこそ、お腹をデジタル処理してもらえば良いじゃない」とジョークを飛ばすと、ポールは「そうかもね!そうしてもらえばいいんだ!」と興奮。
食いしん坊だというハルク役のマーク・ラファロを引き合いに出し、「マーク・ラファロはケータリングサービスのテーブルから離れようとしないからね!」と、自分だけでなく、マークや別のMCU作品の出演者たちも、いっそ画像処理ソフトでボディを自在に編集してもらえるようになればいいと笑いながら話した。(フロントロウ編集部)