「ダンス・モンキー」でShazam史上最多検索、女性としてSpotify史上最多再生という歴史的な記録を作ったTones and I(トーンズ・アンド・アイ)が、今度は、夢を持つすべての人の背中を押すために作られた夢追い人のアンセム「フライ・アウェイ」で注目を集めている。

サビに武者震いさせられる!「フライ・アウェイ(Fly Away)」

 「ダンス・モンキー」で大ブレイクし、リスクを取れない恐怖心(ネヴァー・シーン・ザ・レイン)、家族とのトキシックな関係(バッド・チャイルド)、肌の合わない“クール”な人々(ユアー・トゥー・ファッキン・クール)など、様々なテーマで歌ってきたトーンズ・アンド・アイが、世界中の夢追い人の背中を押すエンパワーメントソング「フライ・アウェイ」をリリースした。

 トーンズが、「夢を追い、目標に到達し、そして目の当たりにする現実について歌った曲」と語る「フライ・アウェイ」は、幼い頃に音楽に背中を押されたトーンズが、「今自分が感じている気持ちを他の人に感じさせられる曲をいつか作りたい」という夢を実現させた一曲

画像: 「フライ・アウェイ」のカバーアートで一緒に写る男性はトーンズ・アンド・アイのおじいちゃん。

「フライ・アウェイ」のカバーアートで一緒に写る男性はトーンズ・アンド・アイのおじいちゃん。

 トーンズの曲は、独特の歌声でリアルなストーリーが歌われることで知られる。しかしこの曲に関しては、とくにサビでは共感してもらいエンパワーすることにこだわったそうで、夢へと羽ばたく気持ちを明るくパワフルに歌ったサビをみんなで大合唱していることからも、この曲が夢を追いかけるすべての人が自分のために歌える曲であることがわかる。

だって夢見てた、いつか
遠くへ飛んでいきたいって
ずっとここにはいられないと分かってた
だから夢見てた
遠くへ飛んでいきたいって

 “みんなのための曲”という意思はMVにも現れていて、インクルーシヴな姿勢を音楽活動を通して発信しているトーンズらしく、さまざまなジェンダー、年齢、肌の色、セクシュアリティの人々が登場するMVでは、「遠くへ飛んでいきたい」と夢へと羽ばたく様子を歌ったパワフルなサビを、みんなで体を揺らし、手を合わせ、歌っている。

 その夢は、受験に受かることかもしれない、良い成績を残すことかもしれない、何かで成功することかもしれない。どんな夢であれ、音楽は気持ちを高めてパワーをくれるもの。2021年に新しいチャレンジをするときは、トーンズ・アンド・アイの「フライ・アウェイ」に背中を押されてみるのも良いかもしれない。

「フライ・アウェイ」では「夢」と「幸せ」のギャップについても歌っている

 「フライ・アウェイ」にはさらにもう1つ、あるテーマが歌われている。

 それが、夢を達成した先に待っている現実について。世界的アーティストになるという夢を叶えたトーンズだからこそ歌えるこの曲を理解するためには、彼女の背景を知らなくてはならない。

画像: 「フライ・アウェイ」では「夢」と「幸せ」のギャップについても歌っている

 YouTubeで発掘されたジャスティン・ビーバー、Vineでバズを起こしたショーン・メンデス、SoundCloudで注目されたビリー・アイリッシュなど、現代の音楽の出発点がデジタルに移行している中、トーンズは路上パフォーマンス(バスキング)からチャンスを得た珍しい存在

 地元オーストラリアのバイロン・ベイで、1年間ワゴン車で生活しながら楽曲制作と路上ライブを継続したトーンズ。アコースティックギターでの弾き語りが多かった路上ライブ・シーンに、キーボードやシンセサイザー、ドラムパッドを持って乗り込み、圧倒的な歌唱力と音楽的センスで聴衆をひきつけて現地では有名な存在になったという。 

画像: 路上ライブで得た小銭で駐車料金などを払いながら約1年も車中生活をしていたというトーンズ・アンド・アイ。

路上ライブで得た小銭で駐車料金などを払いながら約1年も車中生活をしていたというトーンズ・アンド・アイ。

画像: トーンズ・アンド・アイが路上ライブをするところには大きな人だかりが出来るように。

トーンズ・アンド・アイが路上ライブをするところには大きな人だかりが出来るように。

 しかし人が増えるほど問題も増え、他の路上ミュージシャン仲間に妬まれたり、客にからまれたりといったことも。トーンズは当時の経験を「フライ・アウェイ」で、「与えられた位置に立つ私を/人はじろじろ見て訊いてくる/なんでここにいるんだ?って/みんなに場違いだと思われてるみたい/でも私だってあの人たちみたいになりたくない」と歌っている。

 そして2019年、路上ライブ中に言われたフレーズを歌詞として落とし込んだ楽曲「ダンス・モンキー」がオーストラリアでチャート史上最長期間となる24週1位に輝き、Shazam史上最高検索、女性としてSpotify史上最多再生という歴史的な記録を作り、トーンズはついに音楽で成功するという夢を叶えた。

トーンズがおじいちゃんに扮して踊ったMVも話題になった「ダンス・モンキー」。これは、“女性を性的なモノのように描くMVが多すぎる”と感じていたトーンズが全く違う人物になって社会からのプレッシャーを払拭する、という目的があったという。

 一方で夢を叶えた後に待っていたのは、ネットいじめやチャートでの期待といった音楽界でのプレッシャー。その気持ちについてトーンズは「フライ・アウェイ」で、「たどり着いた今、どこへ行けばいいの/こんな風になるなんて思わなかった/ずっと夢見てたことをやってのけたのに/隣の芝生は余計に青く見える」と歌う。

 夢を追いかける人々の背中を押すエンパワソングの中で、夢の反対側にある現実も歌うという、トーンズらしいひねりがある「フライ・アウェイ」。その部分が持つ意味について、「みんなそれを手に入れれば幸せになると思うから欲しがるけど、実際にはそんなにシンプルじゃないの」とトーンズはコメントした。

 トーンズからの応援歌とアドバイスの両方がつまった「フライ・アウェイ」は現在配信中。

<リリース情報>
TONES AND I / トーンズ・アンド・アイ

(フロントロウ編集部)

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