エミリア・クラークが、若さを保つために肌の“お直し”をしてはどうかとアドバイスしてきたフェイシャリストに対して返した反応が潔い。(フロントロウ編集部)

エミリア・クラーク、スキンケアのプロに「プチ整形」を勧められる

 ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』で演じた“ドラゴンの母”ことデナーリス・ターガリエン役や、映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』への出演で知られる俳優のエミリア・クラークは、「プチ」であろうとも美容整形に手を出す予定は当面の間はないよう。

 米ELLEとのインタビューで、今までに誰かからもらった“最悪なスキンケアアドバイス”について聞かれたエミリアは、28歳だった頃、とあるフェイシャリストから「フィラーを注入したほうがいい」と勧められたことを回顧。

 唐突な提案を失礼だと感じたエミリアは、「ドアを指差してあげた。『早く出てって』って感じでね」と、このフェイシャリストに無言で退場を命じたことを明かした。

画像: エミリア・クラーク、スキンケアのプロに「プチ整形」を勧められる

 注入剤のことを指す“フィラー”には「詰めもの」「埋めるもの」といった意味があり、シワやたるみを改善するといったアンチエイジングのためのプチ整形で用いられることが多い。術中や術後の痛みや副作用が少ないため気軽に施術を受けられるのが利点のひとつで、額やほうれい線といったシワやたるみが気になる部分にヒアルロン酸などを注入して肌のハリをアップするほかにも、唇をふっくらとボリュームアップさせる「リップフィラー」などが人気となっている。

 エミリアを担当したフェイシャリストにしてみれば、“みんなやっている”スキンケアの一環として気軽な気持ちで進めたのかもしれないが、エミリアにとっては自分の顔にフィラーを注入するというアイディアは言語同断。このフェイシャリストをすみやかにシャットアウトした。


年を取ることは誇らしいこと

 エミリアが肌質や顔の印象を若返らせるためのプチ整形に興味が無いのは、エイジング(年を取ること)について、まったくネガティブに考えていないから。むしろ、年齢を重ねることで“できる事が増える”とこんな風に語っている。

 「みんな年を取ることや、年を取ることで起こる見た目の変化に特定の考えを持っているよね。34歳になった今、私は昔よりもずっと賢くなったと感じるし、いろんなことも経験した。私は自分がしてきた事のすべてを誇りに思ってる。それって、今この年齢になったからできること。そして、それを許してくれるのは時間だけ。もし自分の顔が、私がこの地球上で過ごしてきた時間を映し出しているなら、私は全然構わない」

画像: 年を取ることは誇らしいこと

 自分がそう感じられる理由について、エミリアは、年を取っても自分なりの方法で美しくあり続ける彼女の母や先輩俳優たちの姿を見てきたからだと続ける。

 「年齢が肌に与える影響って私はエレガントだと思う。『シーッ! そんなことを口にするのはまだ早い』って咎められそうだけど、私のおでこにはシワがあるよ」と、年齢とともに刻まれる額のシワは、まるで勲章かのような口ぶりで話した。


俳優としての仕事の妨げになる

 俳優という仕事をしていくうえで、フィラーなどに代表されるプチ整形を受けるべきだというプレッシャーを感じたことはあるかと聞かれたエミリアは、「オーマイゴッド。もちろん。同世代の人たちがやってるって話を聞くと、『それって、私もやるべきってこと?』って思ったりする」と回答。

 「でも、照明スタッフが良い仕事をしてくれると、そんな事は忘れちゃうけどね」と、プチ整形をしなくても、照明の力でなんとかなるとジョークも飛ばした。

画像: 俳優としての仕事の妨げになる

 「私の業界の仕事は、顔を動かさないといけない仕事でしょ。顔でいろいろ表現しなくちゃいけない。でもフィラーを入れてしまうと、照明の当たり方がおかしくなってしまう。なんだかテカテカして、すごく変なんだ」と、フィラーを入れると演技や表現に支障が出ると考えていることも明かしたエミリー。

 「もしも、45歳くらいになって、ちょっとボトックス注射をする以上のことが要求されるようになったとしたら、私はこの仕事をやめようかな」とも話した。

 仕事を取るか、ナチュラルに老いることを選ぶかの2択になったとしたら…その答えはまだわからないというエミリー。

 決して、整形をしている人に異議があるというわけではなく、ただ単に個人的に「怖い」「今は必要ない」と考えているだけで、将来的には考えが変わる可能性もあるけれど、「みんなが整形するのが、突然あたりまえみたいになっちゃうのは嫌だな」と率直な思いも口にした。(フロントロウ編集部)

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