アメリカで放送され大反響を呼んだイギリス王室のヘンリー王子とメーガン妃による特別インタビューで、ヘンリー王子がエリザベス女王の側近に面会を阻まれた時のことを振り返った。(フロントロウ編集部)

エリザベス女王の側近が面会を阻止

 2020年の3月をもってイギリス王室を離脱したヘンリー王子メーガン妃が、大物司会者オプラ・ウィンフリーが進行役を務める特別番組『オプラ・ウィズ・メーガン・アンド・ハリー(Oprah with Meghan and Harry)』に出演。実際のインタビューは3時間20分にわたって行われたが、放送枠が2時間だったため、その半分近くがお蔵入りとなった。後日、カットされたシーンの一部が公開され、そのなかでヘンリー王子が自身の祖母であり英国君主のエリザベス女王の側近に、女王との面会を“阻止”された時のことを振り返る場面があった。

 ヘンリー王子とメーガン妃が王室を離脱したことに、エリザベス女王が「激怒した」という報道もあったが、ヘンリー王子は「この1年で、ここ何年か分の会話を祖母としました。祖母に対しては尊敬の念しかありません」と、このインタビューを通じて不仲説を否定。対するメーガン妃も、先日、フィリップ王配が入院したことを知って「すぐに女王に電話した」と話すなど、世間の人たちが思っているよりもエリザベス女王との関係が良好であることを強調していた。

画像: エリザベス女王の側近が面会を阻止

 ヘンリー王子によると、今年1月にイギリスに一時帰国した際も、エリザベス女王から招待を受けて、静養先のサンドリンガム・ハウスで会う予定だったという。しかし、実際に女王との関係が上手くいっていて、女王が自分たちに“会いたい”と思っていたとしても、どうにもならないことがあるとヘンリー王子は話す。

 後日、女王の側近から「(女王は)その日は忙しい」と言われたヘンリー王子は、エリザベス女王と直接連絡を取り、会えるかどうかは別として“とりあえずそちらへ向かう”と伝えたが、スケジュールにない予定が入ったと言われたため、ほかに空いている日はあるかたずねたところ、「急に忙しくなってしまった」と遠回しに“会えない”ことを告げられてしまった。

 「なんとなく何が起きているのかわかったので、それ以上は追及しませんでした」。こう語ったヘンリー王子に対し、エリザベス女王が自由に孫と会えない状況に驚いたオプラが、「女王は自分のスケジュールをコントロールすることはできないのか?」と質問すると、こんな答えが返ってきた。

 「できません。ファーム(※王室一家の別名)のトップになると、周りにアドバイスをくれる人がおり、悲しいことにそのアドバイスのなかには悪いものもあります」

 真相は定かではないが、少なくともヘンリー王子はエリザベス女王の側近が女王に何か耳打ちをしたか、わざと急な仕事を入れて、自分たちと会わせないようにしたと考えているよう。(フロントロウ編集部)

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