古い角質をオフし、肌をやわらかく整える「酸」を含む美容アイテム。欧米諸国ではごく一般的なアイテムだけれど、肌質が異なる日本人には「刺激が強くて肌が赤くなりそう…」と、なかなか一歩が踏み出せない人も多いのでは? そこで、美肌のエキスパートたちが正しい「酸」アイテムの活用方法を紹介した。(フロントロウ編集部)

「酸」美容アイテムとは?

 「酸」美容アイテムとは、その名の通り「酸(Acid)」を含んだスキンケア製品のことで、ふき取り化粧水やピーリング美容液、クレンジング剤などの“角質ケア”アイテムに含まれていることが多い。

画像: 「酸」美容アイテムとは?

 しかし、「酸」と一言に言っても、その種類はさまざま。代表的なものとしては、AHA(アルファヒドロキシ酸)、BHA(ベータヒドロキシ酸)、PHA(ポリヒドロキシ酸)などがあり、それぞれ異なる性質を持つけれど、主に古い角質や毛穴の汚れを除去し、肌のキメを整え、つるつるで柔らかな美肌へと導いてくれる。

AHA、BHA、PHAの違いって?

 AHA(アルファヒドロキシ酸)は、主にフルーツから抽出されるグリコール酸、乳酸、クエン酸などの総称のこと。古い角質を除去したり、毛穴を引き締めたりする作用があり、主にシワや小じわの予防、肌の透明感アップへの効果が期待できるという。

 BHA(ベータヒドロキシ酸)は、別名サリチル酸とも呼ばれており、毛穴の余分な皮脂や汚れをやわらかくして取り除くことから、主にニキビへの効果が期待できるという。実際に、美容整形医のロス・ペリー医師も「BHAは、ニキビによる赤みや色素沈着の原因となる炎症のサイクルを抑えてくれる」と英Glamourで話している。

画像: AHA、BHA、PHAの違いって?

 PHA(ポリヒドロキシ酸)は、AHA由来の派生化合物のことで、AHAよりもマイルドな作用が特徴の成分。ロンドンのエステサロン兼美容プロダクトを扱うMortar & Milkの共同設立者であるパメラ・マーシャルは「PHAは皮膚の表面にしか作用しないため、AHAと同じようにゆっくりと、はるかに穏やかに作用する」と説明。

 また、パメラは「PHAは驚くほどの水分補給と抗炎症作用があり、肌のバリア機能を強化するのにも優れているため、すべての肌タイプ、とくに敏感肌の人に最適」とも明かした。

どのくらいの頻度で使用するのがベスト?

 「酸」美容アイテムの使用頻度については、各商品の取扱説明書に従うことが重要。なかには1日に2回使えるものもあれば、週1回しか使えないものがあるそうで、セレブフェイシャリストのデビー・トーマスは「皮膚の反応に応じて、使用する酸の種類を調整する必要がある」とコメント。

 また、はじめて「酸」を取り入れる場合は、クレンザーから始めるのがオススメ。

画像: どのくらいの頻度で使用するのがベスト?

 デビーは「(クレンザーは)毎日のルーティンに酸を取り入れるのに最も簡単で安価な方法」と話し、肌が慣れてきたらほかのアイテムを試してみるのも良いと助言。また、「酸」アイテムの使用後は必ず日焼け止めで肌を保護するようアドバイスした。

異なる「酸」を一緒に使っても良い?

 基本的に「酸」は自由に組み合わせてもOK 。実際に、現在売られている「酸」美容アイテムは、すでにAHAとBHAを組み合わせているものも多いとペリー医師は言う。

画像: 異なる「酸」を一緒に使っても良い?

 これらの酸を組み合わせて使うことで、日焼けによるダメージ、ニキビ、毛穴のつまりなど、それぞれの肌トラブルに対して効果を最大限に発揮し、より確実に肌をつるつるにしてくれるのだとか。

 ほかにも、ペリー医師は「(単品使いする場合は)AHAとBHAを隔週の夜に使用するのもオススメ。それぞれの酸から最良の結果を得ることもできるよ」と助言した。

 ワンランク上の美肌へ導いてくれる「酸」美容アイテム。どうしても肌への刺激が気になる場合は、できるだけマイルドな作用を持つアイテムから始めて、使用後は必ず日焼け止めをたっぷりと塗ることも忘れずに。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.