現在シーズン17が放送中の人気ドラマ『グレイズ・アナトミー』が存続の危機を迎えていることがわかった。(フロントロウ編集部)

人気長寿ドラマ『グレイズ・アナトミー』

画像: 人気長寿ドラマ『グレイズ・アナトミー』

 2005年から続く大人気ドラマ『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』は、シアトルの大病院で働く外科医たちを、仕事に恋に人生に、様々な角度から描き出している作品。

 日本では現在シーズン16が放送中で、『グレアナ』という愛称でも親しまれている。アメリカ本国での人気は凄まじく、エミー賞やゴールデン・グローブ賞など、数々の賞の受賞経験をもち、現在はシーズン17の6話まで放送済み。最新話は、現地時間3月11日に放送される。

 そんな本作に、打ち切りの可能性が浮上していることがわかった。

新型コロナウイルスにより制作に遅れ

 医療ドラマである『グレイズ・アナトミー』は、新型コロナウイルスのパンデミックにより制作に遅れが出ており、シーズン17も6話と7話の放送の間に3ヶ月ものブランクが生じてしまった。基本的に毎週放送されているにもかかわらずこうなったのは、異例のこと。

画像: 新型コロナウイルスにより制作に遅れ

 米THRによると、『グレイズ・アナトミー』のショーランナー、クリスタ・ヴァーノフとその脚本家チーム、そしてその他のスタッフやキャストは、今後の展開がはっきりしないまま今シーズンの後半に突入しているという。

 少なくともシーズン18に向けた交渉は数ヶ月前から始まっていたようだが、放送局のABCはエグゼクティブ・プロデューサーでシリーズの主役であるエレン・ポンピオとの間で何の合意も得られていないという。

 クリスタ・ヴァーノフは、「シーズンのフィナーレにも、シリーズのフィナーレにもなり得るシーズンと最終話を企画しています。両方の可能性を考慮して計画していますが、それは難しく、理想的なものではありません。私が望んでいるものではありません。(ABCの幹部には)最終話を作る前に、何を作るのかを知っておく必要があると言いました。なぜなら、いくつかのキャラクターのストーリーが変わるからです…。結末を迎えるか、あるいは来シーズンに向けて、先の読めない展開とストーリーになるのか」と述べている。

 ドラマ『グレイズ・アナトミー』は非常に長く続いている長寿ドラマではあるけれど、決して人気は衰えていない。その証拠に、シーズン17はABCのナンバーワン視聴率ドラマだった。そんなシリーズさえ打ち切りの危機に立たされるとは、新型コロナウイルスがどれほど米テレビ業界に深刻な影響を与えているのかが伺える。(フロントロウ編集部)

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