『ジョジョ・ラビット』の音楽がグラミー賞に輝く
現地時間3月14日に開幕した第63回グラミー賞授賞式で、まさかの人が受賞となる出来事があった。それは、最優秀編集サウンドトラック・アルバム賞映画、テレビその他映像部門でのこと。
2021年は、ディズニーの『アナと雪の女王2』やトム・ハンクス出演の『幸せへのまわり道』、キアヌ・リーブス主演の『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』などの作品がノミネートされていたのだけれど、そのライバルたちを押さえて受賞したのは、『ジョジョ・ラビット』!
タイカ・ワイティティ監督も驚き隠せず
タイカ・ワイティティ監督による作品は高い評価を得ており、そのサウンドトラックも素晴らしいものだけれど、グラミー賞という、大きな音楽系のアワードでその名前が呼ばれると思っていなかったのは、ワイティティ監督本人。
まさか自分が受賞スピーチをすることになるとは予想していなかったようで、監督はある撮影現場のトレーラーから、カジュアルなシャツを着てリモートで参加していた。『ジョジョ・ラビット』のタイトルが呼ばれると驚いた表情でカメラを覗き込んだ彼は、手短に、ワイティティ監督らしいジョークを交えて、感謝の言葉を口にした。
「こんな名誉をありがとうございます。多分、グラミー賞は今では誰にでもあげているんでしょう!受け取りますよ、ありがとうございます。何を言えば良いのか。もうかなり前のことなので、あの映画を作ったことについてほとんど覚えていないんですよ。でもそれが消え去ることはないようですね、嬉しいです」
その後、制作会社にも感謝を述べると、受賞スピーチとは思えないほど率直に、「もう言わなくてはいけないことはないです。仕事に行かないと!」と告げて、スピーチを終えた。
非常にさっぱりした態度だったワイティティ監督だけれど、ツイッターではグラミー賞受賞のニュースについて、「(爆笑)なにごと!?」とツイートしたり、「今日僕はハッピーだね」とツイートしたりしていたので、内心はとても喜んでおり、スピーチは監督らしいジョークだったよう。
Lol wtfffff https://t.co/y8MSNTaUrn
— Taika Waititi (@TaikaWaititi) March 14, 2021
(フロントロウ編集部)