2020年3月末をもってイギリス王室を離脱したヘンリー王子とメーガン妃による“暴露インタビュー”に賛否両論が巻き起こるなか、ドラマ『SUITS/スーツ』の助監督がメーガン妃を擁護するコメントを発表。(フロントロウ編集部)

『SUITS/スーツ』助監督がメーガン妃を擁護

 現地時間3月7日にアメリカで放送された、英王室のヘンリー王子メーガン妃によるインタビューの内容に賛否両論が巻き起こるなか、ヘンリー王子と結婚する前に、メーガン・マークル名義で俳優として活動していたメーガン妃が出演していたドラマ『SUITS/スーツ』で助監督を務めていたDerek Ursacki氏が、自身のインスタグラムにメーガン妃を擁護するコメントを投稿した。

 以下、Ursacki氏のコメントの全訳。

 「私は普段、一緒に仕事をした人について多くを語ったり、投稿したりすることはありませんが、今回はメーガン・マークルを応援するためにその必要があると思いました。私は『SUITS/スーツ』のアシスタントディレクター(助監督)として5年間、メーガンと一緒に仕事をしました。彼女と仕事をするのはとても楽しかったです。 彼女はいつも優しくて、大きな心を持っていて、のんびりしていて、番組の知名度や彼女の人気が急上昇した後も謙虚で、生き生きとしていて、思いやりがあって、献身的で、面白い人でした。
 
 日曜の夜に放送されたインタビューで、彼女が悪化し続ける状況に『もう生きていたくないと思った』と話していたのを見て、私は心を痛めました。メディアは彼女に対して冷酷で、彼女が本当に経験していることを知らずに、多くの否定的な記事で彼女を攻撃しています。その人の立場になって物事を経験するまで、その人のことを判断したり、否定的なコメントをしたりするべきではありませんし、つねに攻撃され、身の危険を感じながら生きていかなければならないなんて、決してあってはならないことです。メグ(※メーガン妃の愛称)は変わっていないし、5年間、一緒に仕事をした優しい人であることを私の心は知っています。私は彼女の幸せを願うと同時に、幸運で恵まれた多くの素晴らしい思い出を作ってくれたことに感謝しています」

 王室と距離を置くことにした理由や、王室内の人種差別問題、一家の長であるエリザベス女王との本当の関係について深く切り込んだインタビューでは、メディアや世間の人たちから浴びせられる心ない言葉の数々によって、メーガン妃が自殺願望を抱くほど追い詰められていたことも明かされたが、それでも彼女に対する批判が止むことはなかった。

 そんな状況に、過去の仕事仲間について発言することを控えるようにしているというUrsacki氏も、さすがに黙っていることができず、“相手が命の危険を感じるほど叩くことは間違っている”と声をあげた。

『SUITS/スーツ』のキャストが続々とコメント

 メーガン妃に対するネガティブな報道をめぐっては、『SUITS/スーツ』で約7年間にわたってメーガン妃と共演し、夫婦役を演じた俳優のパトリック・J・アダムスも、「イギリスをはじめとする世界中のメディアが彼女に絶え間なく浴びせている、人種種差別的で中傷的でクリックベイト(※)のような辛らつな言葉を読むたびに気分が悪くなるよ。でも、それと同時に、僕はメーガンが人々が考えているよりもずっと強く、彼女を軽視している人がきっと後悔することになるということも知っている」と、擁護するコメントを出している
※読者にクリックしてみる気にさせる“釣り記事”や見出しのこと。

画像: 『SUITS/スーツ』に出演していた頃のパトリック・J・アダムスとメーガン妃。

『SUITS/スーツ』に出演していた頃のパトリック・J・アダムスとメーガン妃。

 また、『SUITS/スーツ』でメーガン妃の父親役を演じた俳優のウェンデル・ピアースも、自身のツイッターに、「幸運なことに、私はメーガンに直接、彼女の幸運を願っていると伝えることができました。今回のような大騒動になることを予想して、彼女にはいつも私という友人がいるとも言いました。(中略)メーガンにも言いましたが、私は彼女を応援していますし、彼女の幸せを願っています」と投稿。

 脚本家のジョン・コーワンやクリエイターのアーロン・コーシュ、エグゼクティブ・プロデューサーのシルヴァー・ツリーといった制作陣たちも、それぞれSNSを通じてメーガン妃を擁護しており、ダナ役のアビゲイル・スペンサーやルイス役のリック・ホフマンも制作陣のコメントに“いいね”するかたちで、メーガン妃へのサポートを表明している。

英王室がメーガン妃による“いじめ疑惑”に新たに声明を出す

 そんななか、イギリス王室がメーガン妃による“いじめ疑惑”に新たな声明を出した。

 事の発端となったのは英The Timesの報道。同メディアが、メーガン妃が英王室を離脱する前に身の回りの世話をしていた2名のスタッフをいじめて辞職に追いやったと報じたことを受けて、王室はすでに退職したスタッフを含む当時の関係者にも聞き取り調査に参加してもらい、メーガン妃によるいじめの有無と今後の職場環境の改善を目的とした調査に乗り出す意向を明らかにしていた。

画像: 英王室がメーガン妃による“いじめ疑惑”に新たに声明を出す

 しかし、調査の進捗状況や結果を外部に公表する予定はないそうで、つい先日、改めてこの件について問われた王室のスポークスパーソンは、「サセックス公爵および公爵夫人の元スタッフからの疑惑について調査するという我々の任務は現在進められているところですが、それに関する公的なコメントは提供しません」と答えている。

 ちなみに、メーガン妃側はいじめ疑惑について、「これは誤解を招く悪意に満ちた報道に基づく、一種の中傷キャンペーンです。(インタビュー番組が放送される直前のタイミングで報道が出たのは)単なる偶然ではありません」として、完全否定している。(フロントロウ編集部)

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