衣料品店のジーンズが目覚める衝撃のホラー映画『Slaxx』が海外で公開され、話題を呼んでいる。フロントロウでは、その衝撃的な予告編をご紹介。(フロントロウ編集部)

殺人ジーンズ映画『Slaxx』とは?

 ホラー映画『Slaxx』は、2021年に公開されたばかりの、日本未上陸の作品。ホラー映画には、無機物に魂が宿り、人々を襲っていくという人気のテーマがあるけれど、今回邪悪な魂が宿るのは、衣料品店のジーンズ。

 本作の舞台はアパレルブランドのショップ。店のスタッフは、明日発売される新商品「スーパー・シェイパー」のための準備で、閉店後も大忙し。このスーパー・シェイパー・ジーンズは、どんな体型の人にもフィットする世界初のワンサイズのジーンズで、スタッフはそれを販売することに興奮していた。ところが、彼らが開店の準備をしている間に、ジーンズが目覚め、次々と店員を虐殺していく…。

 その様子を収めた衝撃の予告編がコチラ。非常にグロテスクなので、苦手な人はお気をつけて。

 興奮したスタッフのなか、密かに命を宿す殺人ジーンズ。ウエストの部分をまるで口のようにしてかぶりついたり、絞め技で襲い掛かったりとやりたい放題。そして、まるで誰かが履いているかのように膨らみ、楽しそうにダンスを踊るシーンまである。

なぜ殺人ジーンズがテーマに?

画像: ©︎SHUDDER

©︎SHUDDER

 実はこの『SLAXX』は、ある目的をもって作られているという。それは、衣料品店にはびこる悪しき習慣を打ち壊すということ。

 主人公は、憧れのブランドに就職してやる気に満ち溢れているけれど、先輩社員はそのやる気につけ込んで、過酷な労働を強いている。彼女は徐々にその状況に疑問を持ち始めるけれど、上下関係の中でどうすることもできない。これはどの業界でも起こりうることだけれど、打開すべき悪習のひとつ。本作は、これを打ち壊す意図が背景にあり、殺人ジーンズが先輩店員などを襲うというちょっと過激な描写で表現されている。

 また、新商品の「スーパー・シェイパー」は、その素材となる綿を購入するコストを、かなり削減している。それにより、輸入元である南アジアの労働者は、少ない賃金で大きな苦労をしなければならない。予告編のジーンズが踊り出すシーンでインド風の曲がかかっている理由は、これに関係している可能性が。

 恐ろしいだけでなく、社会的なメッセージも含んでいるこの『SLAXX』の日本公開は未定。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.