乾燥や肌トラブルの改善に役立つ「美容液」や「保湿クリーム」などのスキンケア製品。どちらも美肌づくりに欠かせないアイテムだけれど、意外と違いがわからず、なんとなく使っている人も多いのでは? 今回は、そんな美容液と保湿クリームのそれぞれの特徴と効果的な使い方を海外の皮膚科医がアドバイス。(フロントロウ編集部)

美容液のメリット:有効成分を届ける

 専門家によると、美容液の最大のメリットは、有効成分を肌に届けてくれること

 アラバマ州バーミンガムにあるSkin Wellness Dermatologyの創業者で皮膚科専門医のコーリー・ハートマン医師によると、一般的に美容液は、エイジングケア、美白、ニキビ予防など、さまざまな“有効成分”が高濃度に配合されているのが特徴で、肌に効き目のある成分が豊富に含まれる一方、他のスキンケア製品よりも値段が高い傾向にあると米Byrdieで説明。

画像: 美容液のメリット:有効成分を届ける

 また、他のスキンケア製品に比べて、肌に吸収されやすいのも美容液の特徴のひとつ。ハートマン医師「通常、(美容液は)軽やかで吸収性があり、肌の表面にはほとんど残らない」と話し、ローション、ジェル、オイルなどさまざまなタイプがあるとも明かした。

保湿クリームのメリット:肌のバリア機能を高める

 一方で、保湿クリームの最大のメリットは、乾燥や紫外線から肌を守ってくれること

 コネチカット州ウェストポートに拠点を置く皮膚科専門医のディーン・ムラズ・ロビンソン医師「保湿クリームの目的は、水分を閉じ込め、肌の乾燥を防ぐ物理的バリアを作ること。そのため、(美容液)より濃厚な処方が用いられている」と説明。

画像: 保湿クリームのメリット:肌のバリア機能を高める

 続けて、ロビンソン医師は「また、保湿クリームには角層(肌のいちばん外側にある皮膚)の機能を高めて、肌のうるおいを保ってくれる」とも明かした。

 さらに、保湿クリームの中には、抗炎症成分やエイジングケア成分などが配合されているタイプもあり、乾燥から肌を守りながら、スキンケア効果を高めてくれるものもあるという。

美容液と保湿クリームは一緒に使うべき?

 では、2つとも同時に取り入れたほうがいいのかというと、そう単純なことでもない。

 プエルトリコのバヤモンに拠点を置く皮膚科専門医のノエラニ・ゴンサレス医師は「例えば、乾燥がひどい肌の場合、美容液と保湿クリームを重ねることは大いに役立つ。美容液で有効成分を肌に届けた後に、保湿クリームを使うことで、水分や有効成分を閉じ込め、スキンケア効果を強化してくれる」と発言。

画像: 美容液と保湿クリームは一緒に使うべき?

 一方で、皮脂の分泌が多いオイリー肌の場合、オイルベースの美容液や保湿クリームを重ねて使うと、かえって毛穴が詰まったり、脂っぽくなったりすることもあるため、肌質に合わせて使い分けるべきだとゴンサレス医師は話している。

美容液と保湿クリームの効果的な使い方

 美容液と保湿剤を両方使いたい場合は、重ねる「順番」と「タイミング」が大切。ハートマン医師によると、一般的にスキンケア製品はつけ心地の軽いものから始めるのが鉄則。そのため、軽やかで吸収性の高い美容液から塗り始め、水分を閉じ込める保湿クリームで蓋をするのが良いそう。

画像: 美容液と保湿クリームの効果的な使い方

 保湿クリームを重ねるタイミングについては、美容液を塗ってから、30秒~60秒後に塗るのがベスト。こうすることで、有効成分をしっかり浸透させ、スキンケア効果を最大限に引き出すことができるのだとハートマン医師は話す。

 どちらも美肌づくりに欠かせない「美容液」と「保湿クリーム」。 自分の好みや肌質に合わせて上手に使い分けて、ふっくらと弾むような美しい肌を目指してみて。(フロントロウ編集部)

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