肌にピンッとしたハリと弾力を与えるエイジングケア成分「レチノール」。その美肌効果を最大限に引き出すために知っておきたい“3つのポイント”を海外の皮膚科医がアドバイス。(フロントロウ編集部)

使い方によっては逆効果に?

 エイジングケア製品などでよく耳にする「レチノール」とは、ビタミンA誘導体の一種のことで、シワ改善をはじめ、キメ、乾燥、たるみ、シミの予防など、年齢と共に気になる“肌トラブル”への効果が期待される注目の成分。

画像: 使い方によっては逆効果に?

 さまざまな肌トラブルに働きかける一方で、レチノールには“刺激が強い”というイメージもあり、とくに皮膚が薄くて敏感な“目もと”に使うべきなのか、迷っている人も多いのでは? そこで、レチノールを目もとに使いたい時に役立つ“3つのポイント”を海外の皮膚科医たちが米The Zoe Reportsで紹介した。

ポイント1.レチノールは“低濃度”から始める

 ニューヨークのマウントサイナイ医科大学で皮膚科学の臨床学准教授のゲイリー・ゴールデンバーグ博士によると、はじめてレチノールをスキンケアに取り入れる場合は、“低濃度”のレチノールから始めるのがおすすめ。

画像: ポイント1.レチノールは“低濃度”から始める

 ゴールデンバーグ博士いわく、高濃度のレチノールは、製品によっては刺激になる恐れがあるため、とくにはじめて使用する場合は避けたほうが良いとアドバイス。また、レチノールの使用頻度についても「最初は週に数回、できるだけ控えめに使用すること。(肌が慣れてきたら)徐々に濃度を上げていくのが最適」と話している。

ポイント2.レチノールは“日焼け止め”と併用する

 レチノールを使用するときに、最も気をつけたいのは「紫外線」。カリフォルニア州のクレイグ・クラファート医師によると、レチノールを塗ると日光に対して敏感になるため「SPF 30、もしくはそれ以上の(SPFを持つ)日焼け止めを一緒に使うことが最も効果的」と助言。

画像: ポイント2.レチノールは“日焼け止め”と併用する

 さらに、クラファート医師は「(レチノールと一緒に)抗酸化作用の高いスキンケア製品を毎日のスキンケアに含めることも重要」と話している。

ポイント3.レチノールは“夜間”に使用する

 レチノールを使用する場合は、朝よりも“夜のケア”に取り入れるのがベスト。

 ニューヨークの皮膚科医のニール・サディック医師は「レチノールを最も効果的に使用する方法は、夜の安静にしているときに使うこと。日光、さまざまな要素、顔の筋肉の過剰な動きなどに邪魔されることなく、レチノールの効果を最大限に発揮させることができる」と明かした。

画像: ポイント3.レチノールは“夜間”に使用する

 気になる目もとのシワやたるみにアプローチしてくれる美肌成分「レチノール」。未来の自分のために今からエイジングイケアを始めたいという人は、ぜひレチノールを取り入れてみては。(フロントロウ編集部)

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