2021年のSAGアワード(全米映画俳優組合賞)が、バーチャルで開催。それぞれ自宅で着飾るなか、俳優のジェイミー・チャンはアジア人差別の撲滅を訴えるクラッチバッグを持っていた。(フロントロウ編集部)

ジェイミー・チャンがSAGアワードに出席

 全米映画俳優組合に加盟する俳優たちの投票によって決められるSAGアワードが日本時間の4月5日に幕開け。例年、人気セレブたちが豪華な衣装を着用してレッドカーペットに登場するけれど、2021年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、リモートで授賞式が開催された。

SAGアワードに参加したエル・ファニング。

 セレブたちはそれぞれ自宅で授賞式のために用意した衣装を着用するなか、注目を集めたのはジェイミー・チャンの衣装。ジェイミーが出演していたドラマ『ラヴクラフトカントリー恐怖の旅路』が、SAGアワードのドラマ部門の最優秀アンサンブル演技賞にノミネートされていたため、リモートで授賞式に参加。

 オスカー・デ・ラ・レンタ(Oscar de la Renta)の真っ赤なオフショルドレスを着用してアワードに参加したジェイミーだけれど、じつはこのドレスや持っていたクラッチバッグにはメッセージが込められていた。

画像: ジェイミー・チャンがSAGアワードに出席

ジェイミーのドレスに込められた意味とは?

 ジェイミーは、自身のインスタグラムに消防車の前で撮影した写真をアップ。何気ない赤のドレスだけれど、ジェイミーはその写真に「アジアの一部では、赤は喜び、幸運、幸福を象徴しています。韓国の文化では、赤は創造、情熱、力を象徴しています。私は自分の歴史と遺産をとても誇りに思っています」と、韓国の血を引くジェイミーが赤のドレスを着た意味を明かした。

 さらに、ジェイミーが持っているクラッチバッグにも注目したい。このクラッチバッグは、セレブ御用達のクラッチバックブランドであるエディ・パーカー(Edie Parker)のもの。ジェイミーは、ドレスとマッチさせるように赤のクラッチバッグをチョイスしたけれど、そのクラッチバッグには「Stop Asian Hate(アジア人へのヘイトクライムを止めよう)」という、近年増加しているアジア人を標的としたヘイトクライムに反対するスローガンが刻まれていた。

 新型コロナウイルスの最初の感染者が確認されたのが中国だったことが原因で、1年前ほど前からアメリカをはじめとする欧米諸国でアジア系を標的にした嫌がらせや暴行事件などのヘイトクライムが急増。そのため、アジア系セレブたちを中心にヘイトクライムを止めようと訴えかけており、もちろんジェイミーもSNSで声をあげていた。そんなジェイミーはSAGアワードでもアジア系のヘイトクライムに立ち向かう意思を示した。(フロントロウ編集部)

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