1995年から続く全米映画俳優組合賞(SAGアワード)の授賞式が開催され、映画部門の主演&助演俳優賞4部門を非白人が占めるという初の記録を樹立した。(フロントロウ編集部)

SAGアワードの初の記録

 現地時間2021年4月3日、第27回全米映画俳優組合賞(SAGアワード)が開催された。同賞は、アメリカの俳優約16万人の投票によって選ばれるアワードで、アカデミー賞のアカデミー会員とメンバーが重なることが多い。

画像1: ©︎SAGAwards2021

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 2021年は、そんなSAG始まって以来のビッグニュースが。なんと、映画部門の主要4部門である主演俳優賞、助演俳優賞の全てを非白人が受賞し、大きな話題となっている。

 主演男優賞は、Netflix映画『マ・レイニーのブラックボトム』のチャドウィック・ボーズマン、主演女優賞は同じく『マ・レイニーのブラックボトム』のヴィオラ・デイヴィス、助演男優賞は『ジューダス・アンド・ブラック・メサイア』のダニエル・カルーヤ、助演女優賞は『ミナリ』のユン・ヨジョン。

 故チャドウィックはゴールデン・グローブ賞とCritics Choice Awardsでも主演男優賞を獲得したため、アカデミー賞でもオスカーを受賞する可能性がさらに高くなった。

『シカゴ7裁判』が最高賞のキャスト賞

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 最高賞であるキャスト賞には、アーロン・ソーキン監督の映画『シカゴ7裁判』が選ばれた。エディ・レッドメイン、サシャ・バロン・コーエン、ジョセフ・ゴードン=レヴィットなどが参加した本作はベトナム戦争の反対運動に端を発し、抗議デモを企てたとして逮捕・起訴された7人の男たち“シカゴ・セブン”の裁判を描いた実話に基づく物語。

 昨年同賞に輝いたのは『パラサイト 半地下の家族』。これまでSAGアワードでキャスト賞を受賞した作品で、同時にアカデミー賞作品賞を受賞したのは26年の間で12回だった。

テレビ部門の受賞者は?

画像3: ©︎SAGAwards2021

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 テレビ部門は『シッツ・クリーク』と『ザ・クラウン』が優勢。『シッツ・クリーク』はコメディ部門のアンサンブル賞と女優賞(キャサリン・オハラ)を、『ザ・クラウン』はドラマ部門のアンサンブル賞と主演女優賞(ジリアン・アンダーソン)が受賞し、それぞれ二冠となった。

 また、リミテッドシリーズ部門ではNetflixドラマ『クイーンズ・ギャンビット』のアニャ・テイラー=ジョイが女優賞に、『ある家族の肖像』のマーク・ラファロが男優賞に選ばれ、ドラマ部門では『オザークへようこそ』のジェイソン・ベイトマンが男優賞に、コメディ部門では『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』のジェイソン・サダイキスがの男優賞に選ばれた。

 また、スタント・アンサンブル賞では、映画部門では映画『ワンダーウーマン1984』が、ドラマ部門 or コメディ部門では『マンダロリアン』が受賞を果たした。(フロントロウ編集部)

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