米時間4月8日に行なわれたGLAADアワードにて、大ヒットドラマ『glee/グリー』キャストが集結し、故ナヤ・リヴェラを称えた。(フロントロウ編集部)

ナヤのために『glee/グリー』キャストが集結

 中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟 (GLAAD) が主催する、LGBTQ+のコミュニティーにおいて著しい功績をあげたメディアや人物を讃える授賞式GLAADアワードが、米時間4月8日に開催された。2021年のGLAADアワードは、コロナ禍ということもありオンラインで行なわれ、プレゼンターをはじめ受賞者は自宅からの参加となった。

 そんな2021年のGLAADアワードで注目ポイントの1つとしてあがっていたのが、2020年7月に水難事故でこの世を去ったナヤ・リヴェラがLGBTQ+コミュニティーの若者たちに与えた影響が称えられるコーナー。

 当初はナヤが出演していた『glee/グリー』のキャストたちによるスペシャル・パフォーマンスが行なわれると海外で報じられていたけれど、いざはじまってみるとパフォーマンスはなく、キャストたちがナヤについて語るというものだった。

 その中には、ナヤの母親であるヨランダからのメッセージも。ヨランダのメッセージの全訳は以下の通り。

ナヤの母親からのメッセージを全訳

 「ナヤは、このような評価を受けることを光栄に思っていると思います。ナヤは、サンタナがレズビアンになると知ったあと、私に電話で知らせてくれました。そのことについてナヤにどう感じているか尋ねたら、『最高の気分!』と言っていました。当時、彼女がLGBTQ+コミュニティーの人々にどれだけの影響を与えることになるかは知りもしませんでした。彼女の願いは、声を上げられない人たちの代弁者であり続けることでした。彼女は、自分がこの世界にとってどれほど重要な存在であるかを理解していなかったと思います。長女のおかげで、お互いをどう見るか、どう捉えるかが変わったことに感謝しています。GLAADの皆様、娘のレガシーを守り続けてくれてありがとうございます」

 多くの人に愛されているナヤが『glee/グリー』で演じたサンタナは、LGBTQ+コミュニティーの人たちに大きな影響を与えたキャラクター。プレゼンターのデミ・ロヴァートも「ナヤが演じたサンタナ・ロペスというキャラクターは、当時の私のような(※)クローゼット・クィアの女の子にとって画期的なものでした」と語っており、ナヤがLGBTQ+コミュニティーの人たちに与えたものはかなり大きなものだったと語った。

(※)性的指向をオープンにしていないクィアのこと。

(フロントロウ編集部)

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